ココロセラピストが語る!『踊らされないで生きる』とは? ~『○活』という洗脳~

『婚活=結婚しなければならない』、『終活=財産分与を考え、遺言を書き、葬儀やお墓の手配、遺品整理をしなければならない』。 ちょっと冷静に考えてみましょう。どちらも義務、あるいは当然とばかりに言葉が独り歩きしているように思うかもしれませんが、裏に誰か仕掛け人がいる気がしませんか。

 

最近の『○活』の傾向

話を戻して『婚活』、『終活』と言った最近の『○活』について思った事を書きます。
最初に、どちらも「しなければならない的な無言の圧力を感じる」と言いました。

具体的に言うとこういうことです。
『婚活=結婚しなければならない』、『終活=財産分与を考え、遺言を書き、葬儀やお墓の手配、遺品整理をしなければならない』。

ちょっと冷静に考えてみましょう。
どちらも義務、あるいは当然とばかりに言葉が独り歩きしているように思うかもしれませんが、裏に誰か仕掛け人がいる気がしませんか。欲望を植え付ける。不安を煽る。
その解決策(らしきもの)を教える。
それが常識だと思い込ませる。
マインドコントロールの典型的な手法です。

●婚活●

そもそも結婚ってしなければならないのでしょうか。
僕は結婚願望もありますし、子供だって欲しいです。
でも、そう思わない人だっていますよね。
でも『婚活』という言葉をみんなに植えつける事が出来たら、結婚できたら勝ち組、結婚できなければ負け組みみたいなイメージが自然に湧いて来ませんか。
そうすると結婚しなかった人、何らかの理由で出来なかった人は気分が悪いと思うのです。
最近では『妊活(妊娠や出産を促す活動?)』もあるようですが、これもまた「結婚して、さっさと子供を作りなさい!」的な無言の圧力を感じるのです。

それと、結婚を急かす前に、忘れては困る問題もあると思います。
「独身は気楽で良いわね~」とか言いながら、イヤなシフトや残業を独身者に押し付けて自分はちゃっかり逃げてしまうBBA(迷惑なオバサマ)、職場に1人はいますよね。
これでは出会いのチャンスも減ってしまいますし、デートも出来ません。
本気で婚活を勧めるなら、まずはこういう結婚の障壁を取り除いてあげてからにして欲しいと思います。

結婚願望はあるけれど理想が高過ぎて相手が見つからないとか、そういった事情の人は率先して結婚相談所を利用するなり何らかの活動をして出会いを増やせば良いと思います。
今すぐにでも結婚したい男女同士が婚活する分には問題ありませんが、そうでない人に無理に火をつける必要性ってあるのかなと思うわけです。

それよりも、運命の相手が見つかったら、恥じることなく、いつでも何処でも結婚できるように、常に自分を成長させたり、お金を貯めたり、仕事とプライベートを両立させられる仕組みを作ったり、常日頃からきちんと生きている方がよほど、結婚できるチャンスは多いのではないでしょうか。
情熱的に恋愛して結婚するのは良いですが、結婚ってガツガツしてするものではないと思うのです。

それに無理に結婚を急かす人がいるから『婚期を逃した』とか『行き遅れた』とか年齢を気にし過ぎて焦ったり卑屈になったりする人が増えるのではないでしょうか。
人間の価値に賞味期限をつけてどうするのでしょう。
確かに若い方が有利かもしれません。
しかし、だからと言って急かす必要性は無いと思うのです。

結婚する事も出産も育児も、ものすごく大事です。
しかし、焦って離婚したら意味がありません。
結婚とは末永く一緒に暮らせる相手を選ぶ事です。
煽ったり煽られたりしてするものではありません。

身近な仲間が結婚したら、素直に「おめでとう!」と言って祝ってあげれば良いのです。
嫉妬する必要もありません。
結婚しても、未婚の人に自慢したり、傲慢な態度で接したりせずに普通に接してあげれば良いのです。
暗黙のヒエラルキーに支配される必要はないのです。

本気で婚活を勧めたい人は、未婚者を焚きつけるのではなく、誰もが自然に恋愛して結婚できるような環境を作ってあげて欲しいと思います。