ココロセラピストが語る!『国際社会と個人』とは?—焦るな! 思い遣りを忘れなければ大丈夫!—-

自分の国に自信を持つのは良いのですが、自国を褒めすぎたり、他国を批判しすぎたり、度が過ぎると最悪、戦争になってしまう恐れがあります。

時代は日々、変化している

時代の流れは本当に早いです。
気がつけば時代が変わっています。
僕は別に浦島太郎でも何でもなく、竜宮城にこもっていたわけでもありません。

でも、気がつくと「あれ? もしかして、時代が変わってる?」と焦る事も多々あります。
悪く言えば「僕ってもしかして、時代に取り残されてる?」と思ってしまう時があるのです。

たとえば、僕は未だにガラケーを使っています。
まったく不便を感じていなかったからです。
機能的にも問題ありませんし、形状も持ちやすいです。
メールも打てますし、余計な機能がついていない分、充電の減り具合も良好です。
後は基本料金や通話料がもう少し安くなってくれたらまったく不満はありません。

でも、気がついたらガラケーを使っている人が周囲にいなくなっていたという事態が発生しました。
しかももう生産終了してしまっているとか。

実に驚きです。
なぜ、こんな良いモノが淘汰されてしまったのでしょうか。

ガラケーというのは『ガラパゴス携帯電話』という通称の略語だそうです。
日本は携帯電話の性能が他国に比べてもかなり優れていたそうです。

しかし、スマホが登場して世界に普及してしまったので、日本の携帯電話が優れていようがなかろうが世界には関係のない話で知ったことではないという状態になってしまったのです。

そして世界標準から逸れて独自の進化を遂げた日本の携帯電話を「ガラパゴス諸島の独自の進化を遂げた生物みたいだね……」という皮肉のような言葉さえも定着してしまったようです。

先ほどガラケーを「独自の進化を遂げた生物みたい」と言いましたが、この表現はとても重要な事を言っていると思いませんか。
携帯電話はそもそも機械ですがまるで『生物』みたいですよね。

ところで、鳥とかザリガニとか、植物とか、ここ数十年で変わってきたと思いませんか。
若い人は、変化前を知らないと思うので気づかなくても当然だと思います。

ただ、外来種が日本にやってくると生態系のバランスが崩れてどんどん変化して来るのです。
人間の知らないところで、動植物たちの間でもどんどん生存競争が繰り広げられているのです。

もちろん、人間の与えた影響も大きいですので必ずしも外来種がやってくると生態系のバランスが崩れるというわけではありません。
ただ少なからず影響力はあるという事です。

日本の携帯電話が仮に本当に優れていたとしても、スマホの浸透率の方が世界的に高ければ当然、普通の携帯電話は淘汰されて行きます。

たかが機械ではあるかもしれませんが、生存競争をかけて裏では激しい戦いが繰り広げられていたのでしょう。
ハッキリと言い切ってしまえば、巨大資本があってマーケティングの力を持った企業の与える影響力はスゴイという話です。

今さらではありますが、つまり時代の変化のスピードは自国だけの問題では済まされないという事です。
日本は島国なので小さな範囲で自己完結して、特に侵略される事も無く平和に暮らす事が出来ていました。

でも、実は世界はとても広く、世界にはたくさんの国が存在しているわけです。
今は、国際交流なくしては何処の国もやっていけないくらいワールドワイドな時代になりました。

だからこそ70億の人間がお互いに影響を与え合っているわけなので、それだけ時代の変化も激しくなって当然なのかもしれません。

「世界に影響を与えられるような何かを生み出さないと取り残されてしまう……」と僕たちの潜在意識が不安を感じているのかもしれませんね。

だとすると、時代に取り残されたという事は、世界に取り残されたという意味でもあるのかもしれません。

 

優劣よりも大切な事

今から言う事はとても重要です。
これはぜひ頭に入れておいて欲しいです。
何かというと、文化に優劣をつけないで欲しいという事です。

世界は広く、国はたくさん存在します。
そして、たくさんの文化があります。
そこに変に優劣をつけてしまうと、大問題になってしまいます。

自分の国に自信を持つのは良いのですが、自国を褒めすぎたり、他国を批判しすぎたり、度が過ぎると最悪、戦争になってしまう恐れがあります。