ココロセラピストが語る!『言霊』とは? ~コトバの使い方で人生は劇的に変わる! PART2~

言葉の影響はとても大きいわけですが、気をつけて欲しい事があります。 それは既に定着してしまっている言葉です。 良い言葉は問題ないのですが、検討の余地がある言葉も少なからず存在します。

言葉は人生を大きく変える!

言葉のパワーを知っていると、面白いほど世界が違って見えて来ます。
そして、世界はどんどん加速度的に広がって行きます。

もちろん自分自身の人生も言葉の使い方を意識して、正しい方向に使うだけでどんどん変わって行きます。
できれば、それをあなた自身に体験していただいて、変化を楽しんで欲しいと思います。

「なんか、この人ヤダな……」と感じる人と接していると、ある事に気づくと思います。
彼らの共通点は使う言葉が似ているのです。その多くが、自己否定他者批判です。

だから、その言葉のパワーが、負のエネルギーとなって増幅し、本人だけではなく周囲にまで悪い影響を与えてしまうのです。
そして、そのパワーは他者へと伝線し、さらに広まるのです。

「私はダメな人間です」とか「私は○○する資格がない」とか「あの人は××だからキモイ……」とか「だからアイツはダメなんだ」とか、そのような言葉を使う人たちが身近にいたら、極力関わらないようにして下さい。

彼らは他人の気力を奪う『エナジー・バンパイア』です。

「そんな事を言っても、嫌いな人と同じ職場だから……」「そんな事言っていたら、人って成長できないんじゃないの?」とか言う人も同様です。
何故なら、その先にどうしたいのか、どんな未来に進みたいのかというヴィジョンが見えていないからです。

反論したいなら、もっと良いアイディアを出してあげた方が相手も喜びます。
文句を言う事なら誰だって出来るのです。
その先にどんな思考や言葉を選択するかが知性の見せどころです。

一方、「この人、輝いて見えるな……」と感じる人も、言葉に共通点があるのです。
少しだけややこしいのですが、これは単にポジティヴ・シンキングというだけの話ではありません。

すべてを何も考えずとにかく前向きに解釈していると痛い目を見る事もあります。
基本はポジティヴですが、未来につながる言葉を選んで仮にネガティヴなものでも、前向きな視点に切り替えて言語化する習慣が身についているのです。

たとえば、突然転んでしまったとします。
その時に、「なんて、自分は惨めなんだ……」と思っても、その続きに「でも、怪我をしなくて良かった!」という言葉をつけるだけで、その後の気分が大きく変わって来ます。

「惨め」の延長でその日を過ごすか、「良かった」の延長でその日を過ごすかの差は大きいです。
一見、同じ出来事に見えますが、未来は違う方向に進んでいくのです。

良い言葉の使い方をしている仲間を見つけて積極的に仲良くして下さい。
そうすれば、相手の言霊の影響で自分自身も一層元気になってきます。
それになによりそう言う人たちから、良い言葉の使い方を学べます。
良い影響はどんどん受けて、自分も気がついたら良い影響を与える側の人間になっている。
これはとても良い事です。
与える側の人、『ギフト・ブリンガー』になれたら文句なしです。

 

ブラック会社を作っているのは誰?

今も昔も、働くところに『ブラック会社』ありです。
というと、僕がネガティヴな発言をしていると思うかもしれません。
しかし、ブラック会社が存在しているのもまた事実です。
では、ブラック会社と言葉の関係性を見て行きましょう。

そもそもブラック会社を作っているのは誰でしょうか。
要因はたくさんあります。
「国際情勢が良くないからだ……」「政治家が悪いからだ……」「会社が悪いからだ……」という人が多いと思います。
もちろん、それもあると思います。

ここで気づいた方もいらっしゃると思うのですが「悪いからだ……」で言葉を締めくくって終わりにしてしまっているのです。
「悪い」と断定してしまった言葉で締めくくっているので、潜在意識はそれ以上の事は考えません

「ああ、悪いのね……」と納得してしまうのです。
「悪い」と断定して終わりにしているのは誰ですか、という話なのです。
しかも、それは「私はブラック会社の社員だ」と言っているのと同じ事なのです。
自分のアイデンティティを、そんな否定的な言葉で表現して本当に良いのでしょうか。
これは個人レベルの問題です。
個人個人がブラック会社に対して「悪い」で締めくくってしまうと、そのパワーの破壊力は驚異的なものになってしまうのです。

ここから先は人それぞれですが選択肢はたくさんあるのです。
「私はブラック会社をクリーンにするぞ!」という言葉を使う人はブラック会社の存在はネガティヴでも、モチベーションは高まるかもしれませんし目的意識も高まるかもしれません。
「私はブラック会社にはいたくないから退職しよう!」というのも、ネガティヴのようですが、かなり前向きです。
ブラックから抜け出すための決断を下したという事は新しい可能性が見えて来たという事なのですから。

「そもそも私は、この会社に何を求めていたんだっけ?」と自分自身を見つめ直すきっかけになるかもしれません。
そうしたらみんながブラックと言っていても自分は残りたいと感じるかもしれませんし、本当にやりたい事に意識が向くかもしれません。

そうやって各々が「ブラック会社にいるから自分は終わりだ」的な言葉では無くて、その先の事を言葉にすると未来はどんどん変わって行きます。
もし、みんなが言葉をどう使うかを意識すればブラック会社という存在を減らす事って可能ではないかと僕は思うのです。

だって、みんなが「ブラック会社にいたくないから辞める」と言って実行に移していけば、その会社は自然消滅します。
「今はブラック会社でも、どんどん改善案を出して行動して行こう!」という言葉を使えば誰かが触発されて会社が改善されて行くかもしれません。