先生! トイレに行っても良いですか? ~親子で考える!「それってタブーなの?」とは?~

相談できる人がいない。 そんなふうに思える事があると思います。

確かに悪いのは会社だと思います。
ただ、ブラック会社で心が病んでしまったとか、命を失ってしまったとか、そう言う話を聞くたびに僕は思うのです。

自分の会社に危険を感じた時、自分の心身に悪影響を及ぼし始めた時、会社を改善すると言う大きな事は出来なくても、『辞める』という選択肢はなかったのかと。

人にもよると思いますが、もしかしたら彼らには『辞める』という選択肢がなかったのではないかと思うのです。

「辞めてはいけない気がする……」という思い込みに支配されてしまっていたのではないかと。「中途半端で仕事を投げ出してはいけない気がする」「弱音を吐いてはいけない気がする」「みんな耐えているのだから、自分も耐えなければいけない気がする」「ドロップアウトは負け犬な気がする」。そんなふうに思った人たちもたくさんいるのではないかと思います。

でも、それはすべて思い込みです。
確かに、会社はむやみやたらに休んだり遅刻早退したり、辞めたりしてはルール違反です。
しかし、考えて欲しいのです。「仕事って何のためにするの?」と。

勤労の義務があるから働かなければならないのでしょうか。
働く意味もとても複雑で、人によって違います。働くのが好きとか、お金が貰えるとか、尊敬できる人が職場にいるとか。もしくは自己実現をするための手段として働いているとか。

でも、全部ひっくるめると「健やかに生きるため」ですよね。自分が病んでしまったり、命を失ってしまったりする危険性を薄々は感じていても、ブラック会社を辞めてはならないなんて事はあり得ないのです。

自分の健康や命を投げ出す義務はないのです。もちろん、仕事が生きがいで、仕事こそ我が人生という人もいるでしょう。仕事をしながら死んで行きたいと思っている人もいるでしょう。しかし、それはその人の選んだ人生のレールなのです。必ずしもみんなが同じ事を考えて同じレールの上を走っているわけではないのです。

たまに「働いたら負けな気がする」という人がいます。
そう言う人がいても不思議ではありません。

見方によっては、そういう側面もあると思います。ただ、それもまた思い込みなのです。
ブラック会社で働いたら負けかもしれませんが、働く事で人生が豊かになる仕事に出会えたら、負けどころかスキップしながら価値を誇りたくなると思うのです。そんな仕事があれば苦労しないとか、そう言う問題でもないのです。

何が問題で、何がどうなれば良いのか、自分なりに考えてみて欲しいのです。そして、その結果、もしも今の会社がブラックで自分の人生に不利益でしかなければ、堂々と辞めて良いのです。

「会社を辞めたらいけない気がするから無理していたら病気になりました(死にました)」って洒落になりません。命より大切なものは無いのです。

一時的に、見下されても自己評価が下がっても、生きていればチャンスはあります。
それを絶対に忘れないで欲しいのです。

トイレとブラック会社の話はスケールが違うと思うかもしれませんが、根底にあるモノは同じです。疑問を持つ事は悪い事ではありません。疑問を誰かに聞くのも悪い事ではありません。むしろ暗黙ルールや思い込みに支配されて自滅する事の方が大問題なのです。

相談できる人がいない。
そんなふうに思える事があると思います。

でも、何処かに必ず話を聞いてくれる人がいます。
親かもしれないし、友達かもしれない。先生かもしれないし、上司かもしれない。カウンセラーやセラピストかもしれないし、お医者さんや弁護士かもしれません。占い師やお寺の住職さんや教会の牧師さんかもしれません。時にはネットで質問してみても良いかもしれません。

誰が正解を持っているかなんて誰にもわかりません。でも、自分の頭で一生懸命考えて判断に迷ったら誰かに話して良いのです。むしろ、抱え込まない方が良いのです。そして、最後に自分で決断をすれば良いのです。

今まで誰にも見えていなかった別の選択肢を、あなたが発見できるかもしれません。

見えない圧力に屈するのではなく、自分の頭で考え、自分の意思で決断し、自分の人生をより豊かにして下さい。

 

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