先生! トイレに行っても良いですか? ~親子で考える!「それってタブーなの?」とは?~

相談できる人がいない。 そんなふうに思える事があると思います。

それこそ、電車やバスの中でトイレに行きたくなっても困りますし、映画を見ている途中にトイレに行くのも困ってしまいます。コントロールできたら出来る方が良いですものね。

デリケートな話になってきますが『尿漏れ』も、案外気になる人が多いと思います。
個人的な話をすると、最近はメンタルをメインに活動する事が多いですが、以前はフィジカルな事も結構やっていて、それこそ『尿漏れ』対策として『骨盤底筋群エクササイズ』を教えたりもしていました。

今度は、先生の視点からです。授業の妨げになってしまうからという考え方です。
授業中に突然「先生! トイレに行っても良いですか?」と挙手されると、授業が中断してしまいます。だから「なんで休憩時間に用を済ませておかなかったの!」と言いたくなる気持ちもわかります。

ちなみに、これは架空の先生の話なので、本当はそういう言い方をする先生はいないかもしれません。念のため補足しておくと「トイレは休憩時間に済ませておく習慣を身につけておいた方が安心して授業に取り組めて良いよ」の方が指導としては良いと思います。物事を教える時は、「なんで君は○○(できないorしない)なんだ!」と怒ったところで、怒りの感情が伝わるだけで、自分が怒られている理由も、改善案も教えてくれなければ意味がありません。

ダメなものはダメな理由を教えて、改善策に繋がるアプローチが望ましいです。
恐怖で相手をコントロールするのはお勧めしません。これは大人も同じです。

ただ冷静に考えてみれば、仮に1人の生徒が「トイレに行って良いですか?」と発言して用をたして戻って来るまでに、それほど時間がかかるとは思えません。その間のやり取りで授業について行けなくなるほど進行の早い授業だとしたら、指導案を再検討した方が良いかもしれません。

「君がトイレに行きたいとか言いだすから、こうやって、みんなの大切な授業時間が奪われているんだよ?」という先生がいるとしたら、そういう無駄なお説教をしている方が生徒の大切な授業時間を奪っています。

子供特有の行動パターンを考えると、誰かがトイレに行くと「俺も! 俺も!」と連鎖反応を起こす可能性もあります。そうなると、さすがに授業に影響が出るかもしれません。

しかしながら、それは教育という側面から考えたらチャンスでもあります。確かに授業に若干の支障は出るかもしれませんが、これを機にトイレの考え方について、一気に生徒たちに教えてあげれば良いのです。

たとえば、特定個人がトイレに行ったとします。その時に「トイレは休み時間に行った方が良いよ」という指導をする場合、どうしても特定個人が結果的に晒し者みたいになってしまいます。

もちろん先生に悪意が無くても。逆に考えれば複数名がトイレに行ったら、個人攻撃的なイメージは払拭されて「良い機会だから、みんなにトイレについてお話しするね」と切り出せば、クラス全員にトイレについての考え方を指導できます。

そうすれば休み時間にトイレに行く習慣を教えられますし、稀に例外的に授業中にトイレに行きたくなった生徒がいても、連鎖反応は起きにくくなるのではないでしょうか。

ついでに「廊下では静かにね」とか「トイレでお喋りしないで用がすんだら早く戻っておいで」とマナーを教えてあげれば良いと思うのです。暗黙ルールで押し通すよりも、効果的な教育が出来ると思います。

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度々脱線して申し訳ないのですが、僕のトイレにまつわる話をします。
とある会社で働いていた時の事です。オフィスはキレイだったのですが、とても残念な事がありました。
男性トイレが汚いのです。そのトイレは洋式便器ONLYで、俗に言う小用はありませんでした。
誰が最後に使ったのかはわかりませんが、いつも汚いのです。
なので、自分が使う時に気持ち悪くてたまりませんでした。

仕方がないので、毎回、軽くトイレ掃除をしてから業務に戻っていました。なので当時、もしかしたら上司や同僚に当たる人たちに「あの人、いつもトイレ長くない?」と、それこそ思われていたかもしれません。

その会社は若者も、そうでない人もたくさんいるので、何とも言えませんがもしかしたら洋式トイレの使い方がいまいちわかっていない人も何割か紛れていた可能性があります。「まったく最近の若いヤツと来たら……」と言いたくもなるかもしれません。でも、もしかしたらマナーがなっていないのは実は若くない人たちかもしれないのです。

たかがトイレと思いがちですが、家庭でも学校でも、それこそ大人(会社)でも、トイレのマナーは「知っていて当たり前でしょ!」と暗黙ルールにするのではなく、教えた方が良いかもしれないなと本気で思いました。