ココロセラピストが語る!『正しい自己表現』とは? —自己表現とクレーマー—

どんな未来に進めば、最良の結果を得られるか。それを意識していれば、言葉も立ち振る舞いも、習慣も変わって来ます。そして、それこそ素直な人間になれるのです。

 

そうだ! 自己主張をしよう!

自分の言いたい事も言えず、小さく生きてなんかいたらつまらない。リーダーにはなれなくても、自分らしく、言いたい事を言おう。自己表現しよう。そんなふうに考える人も多いと思います。

確かにその通りだと思います。自分の内なる声を殺し、周囲の目ばかり気にして生きていたら、親友なんかできるはずがありません。誰かに一目置かれる事もありません。

自己表現は人生においてとても重要です。自分の想いや考えをきちんと伝えられたら、本当に素晴らしいと思います。そもそも自分をさらけ出せなければ、恋人も親友もできません。仕事だって貰えないかもしれません。黙って言う事を聞く安くて便利な労働者としてなら需要があるかもしれませんが、そんなの幸せでもなんでもありません。
公私ともに本音を素直に言い合える関係が出来たら、こんなに素晴らしい事はありません。僕自身、そう思うからこそ、こうやって本音を語っているのです。

 

間違った自己主張をすると人間のクズになる!

自己表現をしよう。自分の想いを遠慮なく伝えよう。それは本気で思います。だからといって、無理に自己表現のクラスを受講しなさいとか、そういうことを言うつもりはありません。ただ、1つだけ気をつけて欲しい事があります。

自己表現というのは、何をしても良いと言うわけではないということです。思った事を自信満々に、時には強くに言う迷惑な存在、思い浮かびませんか。そうです。クレーマーです。

自分の事を棚に上げて、事あるごとに文句を言ってきたり、過度な要求をして来たりする人間のクズ。家族や友人、会社やお店、地域をことごとく病ませていく病原体。
正論のような事を言っているつもりでも、実は中身は薄く、単なる脅迫だったり、ストレスのはけ口としてあれこれピーチクパーチク言っているだけだったりの存在。

彼らは、とても自由に自己表現をしています。確信犯なのか天然なのかはさておき、とにかく自分の事を正しいと思い込み、とにかく人の迷惑など考えず言いたい放題です。時には言葉だけでなく、暴力をふるうタイプもいれば、ストーカーと化すタイプもいます。ネットを駆使して悪評を流しまくるタイプもいると思います。

ちなみに、何度か繰り返して来ましたがクレーマーは、自分は自分をクレーマーと思っていません。正論を述べているだけと思っているのです。もしくは自分を正義の代弁者と勘違いしている事もあります。極端に勘違いをしている人は、お店屋さん等にケチをつけるクレーマーです。「お客様は神様だろ?」と言う人。つまり、自分を神だと言い切っている人。これは大問題です。何故なら「私=神」ということは「私=人間ではない」という事を意味しているのです。だったら、人間のルールを無視して威張り散らしても良いですが、人権を自分で放棄している以上、逆に言うと何をされても文句を言えないのです。クレーマーになってくると、そんなことさえ理解できなくなるのです。

とにかくクレーマーになったら人生は終わります。嫌われて、周囲から人間がどんどん去って行きます。もしかしたらペットにも見捨てられるかもしれません。

「どうして私は、思った事や感じた事を言っただけなのに……正論を言っただけなのに、共感して貰えないのだろう……?」
そのように感じながらも結果的に孤独になって行く惨めな人生。少なくとも僕はゴメンです。

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クレーマーは空気が読めない?

ではクレーマーにならないためにはどうしたら良いのでしょうか。ここで重要なのはTPOをちゃんと理解できるかどうか。つまり空気が読めるかどうかです。

たとえば、電車の中で赤ちゃんが泣いていたとします。正直とてもうるさいと感じています。ここで、自分の想いを声に大をして「うるさいわね! なんなの、あんたの子!! そんなに人様に迷惑をかけるような子供を、そもそも電車に連れて来ないでよ!! ……ってゆーか、バギーとか、マジで邪魔なんだけど!!」と言ったら、どうなるでしょうか。