ココロセラピストが語る!『当たり前』とは?〜自己評価不安に陥る大きなポイント~

人は何故苦しむのか。それは人格を否定されたような気分になるからです。

就職できない事が問題なら人格を否定するのではなく、原因を探して対策を練るのがセオリーです。でも、それより先に、人格否定から入ってしまう人が多い。重要な問題は、むしろそちらなのです。人が人を見下したり傷つけたりする社会が成熟した社会とは思えません。

勉強や就職の話を例に挙げましたが、これは本当に深刻な問題だと思います。場合によっては命の危険性すらあるのです。問題点を履き違えて命を失ってしまう。これって、どう考えてもおかしいのです。人格否定をしたり自己評価不安になったりしなければ、問題を解決できる糸口が見つかるかもしれません。仮に望んだ幸せでは無くても、別の形で幸せになれる可能性はたくさん残されているのですから。

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他人の幸せを奪う者

その1:ドリームキラー

他人の人生を妨害して来る人たちがいます。1つは『ドリームキラー』です。夢を語るとすぐに「そんなの無理に決まってるよ……」「もうちょっとレベル落とせば?」「その先には辛い道が待ってるだけだよ……」と言った否定的な意見ばかり言う人の事です。本当に迷惑な話です。そもそも、人の幸せは人によって似ていても異なるのです。

その2:当たり前星人

他人の人生を妨害して来る人は他にもいます。それは『当たり前星人』(造語)です。「そんな事も出来ないの?」「そんなのみんな出来て当たり前だよ」「そんなの常識でしょ」「言われなくても、わかるだろ?」みたいな人たちの事です。

 

当たり前星人は狭い世界しか知らない

ドリームキラーは夢をことごとく壊して来ます。一方、当たり前星人は否定的な暗示を刷り込んで来ます。悪の催眠術師みたいなイメージをして貰うとわかりやすいかもしれません。(※催眠術師やヒプノセラピストは悪人ではありません)
事あるごとに、「当たり前」とか「常識」とか「言わなくてもわかる」とか言う人がいたら要注意です。

よくあるパターンで「今のご時世、PC(word・excel)が使えないなんて論外だよね。何処にも雇われないよ」というセリフ。なんとなくその通りに思いそうですが、本当にそうでしょうか。もちろん出来た方が良いですが、世の中ってPCができないと雇って貰えないのでしょうか。身の回りにPCを使う人が多ければ、そういうふうに思えるかもしれませんが、決してそんな事はないはずです。試しに、インターネットで誰かに聞いて見て下さい。インターネットをしてるからPCが得意というわけではありませんしスマホだけしか使えないかもしれません。世の中はPCで成立しているという思い込みを持った人たちが勝手に、そう言っているだけかもしれません。
それに、「デジタルな時代だからこそアナログを見なおそう」という人たちだって世の中にはたくさんいるのです。
「PCも出来ないのに就職できると思ってるの?」という類の人は職業の幅が著しく偏っている人です。まるで「君は世の中を全く理解していない愚かな人間だな」とでも言いたいのかもしれませんが、そういう発想の方が危険なのです。

学校などでよくありがちなのは「これからは英語が必須だよ。国際社会だからね。英語が出来て当たり前。できなきゃ、これから先は辛いからしっかり勉強しなさい」というセリフ。

英語が出来たらカッコいいイメージがあるのかもしれません。でも、韓ドラにハマっている人は、英語ではなく韓国語を身につけたいと思っていると思います。

僕はアメリカのドラマが大好きです。確かに英語が聞き取れたら良いなとは思います。でも、吹き替えで観たことで、ある事に気が付きました。「声優ってすごいな」って。だって日本語で喋っているのに、外国人が喋っているみたいに思えるんですよ。英語を話す能力も良いけれど、声を変えたり、話し方やイントネーションを自在に変えられるスキルの方が、もしかしたら役立つかもしれないと本気で思ったりもします。

本場のラーメンを研究したい人は英語では無くて中国語を習得したいかもしれません。今でこそ、アジアの物価もあがってきましたが、安い商品を輸入したり、作って貰う時って英語圏ではありませんよね。

「最先端の学術論文は英語が殆どだから……」と言う人もいますが、それって研究者の領域ですよね。なんで他の国の言葉で書かれた論文は最先端ではないと言い切れるのか僕には理解できません。埋もれているだけで素晴らしい論文だってたくさんあると思います。