死と再生—断食とスピリチュアルの関係

人間には欲があります。あって当たり前なのです。 欲とは悪いものばかりじゃなく、人々を幸せにする欲もあります。 断食をするとその様々な欲を持った自分の体や心と向き合う事になります。

ネット記事や本には断食をして悟りを開いた過去の偉人の例が良く上げられていますが、それらの人達とは生きている環境も食べている物も全く違います。

肉魚卵乳製品(添加物入りのエサで育てられたものが主流)、麻薬より依存性の高い砂糖、食品添加物、医薬品やサプリメントなど、便利さを理由に解毒しきれないほどの身体に悪いものを毎日無秩序に大量に取り込んでいるのが現代人だからです。

大量すぎる情報、不必要な知識により脳も過重労働しています。

そういう毒にまみれた生き方をしている現代人が断食をしたくらいでリセットできるでしょうか?

日頃欲にまみれた自己コントロールの効かない生き方をしていて、瞑想や断食で帳尻合わせをしようとする人をあなたはどう思いますか?

 

大事なのは「死と再生」のその先

解毒も大事ですが、私はそれ以上に身体、心、魂に毒となるものを身体に入れない=病気にならない生き方をお勧めしています。

私は日ごろから吉田久恵先生の食事法=フード(風土)ヒーリングをしています。
フード(風土)ヒーリングは動物性食品や砂糖など身体に毒となるものを取らず、健康を回復する過程で好転反応の起こる解毒する食事法です。

フード(風土)ヒーリングの中庸を保つ食べ方でバランスが取れているので、1日1食でも問題なく過ごせますし、準備期間などを置かずにいきなり断食を始めても仕事をしながら苦も無く過ごせました。
10年以上ホメオパシーやフード(風土)ヒーリングで解毒しているので断食による好転反応も軽く済みました。

空腹で苦しむことは全くなく、むしろ不食=食べずに生きられる状態になってしまい、復食に苦労しています。

何故不食のままにしないのかというと、それは、食べることも料理も私の数少ない趣味の一つだからです。
食べないことは辛くなかったのですが、料理できないことが辛かったのです。

それを断食指導いただいた久恵先生に言ったところ
「それで良いんだよ。魂だけじゃ味わえない物を味わうために人間に生まれてきたんだから」
とにこやかにおっしゃいました。

人間には欲があります。
あって当たり前なのです。
欲とは悪いものばかりじゃなく、人々を幸せにする欲もあります。
断食をするとその様々な欲を持った自分の体や心と向き合う事になります。

欲望や思い、喜び、願い、恨み、怒り、悲しみ、嫌悪、後悔など様々なものが内臓の解毒として沸き起こって来ます。
目を背けたくなるような自分の嫌な部分もむき出しになるかもしれませが、それらは全て解毒する必要があるから出てきているだけなので、出し切れば健康で幸せな本来の姿に近づけるでしょう。

けれど、大事なのはリセットして無かったことにする事ではありません。

死と再生のその先、この欲と不自由な身体と心を持った人間として、どう生きて行くのか? が大事なのだと私は思います。

こう生きなければいけない、というルールはどこにもありません。
選ぶという作業そのものが大切なのだと思います。

今世、あなたはあなたの魂に、どんなものを味合わせたいですか?

 

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