HSP・過敏なのにニブイ人―わたもりのHSP講座〜変えられるのは自分だけ。他者は変えられない〜

もし、周囲に過敏なのにニブイ人がいて迷惑を被っている場合は、全速力で離れましょう。たとえそれが身内だとしても。

・HSPを理解しない世の中のせいにしている
本や記事を読んで勉強している人も多いのですが、それは自分が生き方を変え生きやすくなるためでは無く、周囲の人や世の中にHSPを理解させるためです。
自分には「思いやり」がないのにこの世界は思いやりが足りないと言い、周囲には思いやりを持てと説教し、強要します。

・過敏なのにニブイ人と周囲の関係
人にしてもらって当たり前で、自分が他者にしたことは過大評価し自画自賛するのも特徴です。
自分は他者に対し「過敏だから」大切にするよう求めますが、自分は「過敏だから」他者を大切に出来ないそうです。
ニートや引き込もりになっている人が多いのですが、過敏さを理由にあらゆるズルをしているので、実はそんなに困っていません。
周囲の人を下僕のように扱い、自分の思い通りにならないと相手をなじり、自分の主張が通るまで大声を出し大騒ぎをする人もいます。HSPの過敏さで、それによって相手が困るとわかった上でより困る状況を作り出します。
他者の罪悪感に付け込むのも得意です。
自分が人を傷つけていると判っているようですが悪いとは思っていません。
その過敏さで相手の弱点を見つけるのが得意なので、反省の言葉を一つ言った後で、他者への非難を何倍も言えます。

 

何故過敏なのにニブイ人になるのか?

これらに過敏さは実は関係ありません。
関係するのは自他の境界です。
「子育て・親子関係に見る『自他の境界』―わたもりのメンタルケア講座」と言う記事で自他の境界がなく世界=自分になってしまうと書きましたが、まさしくそれです。
他者を思いやるという事を学ばないまま成長してしまった人です。
非HSPで自他の境界がない人もいますが、HSPの場合は「過敏さと言う武器」を手にしているのでたちが悪いのです。

そこには様々な背景があると思いますが、仮に周囲からの思いやりがなく成長したとしても思いやりを持てる人は沢山いるので生い立ちは関係なく、その人の元々の性質、あるいは心の在り方の問題だと私は思います。

人生がうまく行かず、一時的に他者を思いやる余裕がない方もいらっしゃいます。
暗闇で出口が判らず何も見えないから自分の行動で他者を傷つけてしまう。

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そういう方は悩み、自分を責め、様々な辛い体験を経て光へ向かわれる方も多いのですが、過敏なのにニブイ人は周囲が手を差し伸べようとするほど悪い方向に向かって行きます。
健全になるとズルが出来なくなり都合が悪いからです。

そこから考えると、過敏なのにニブイ人で他者を思いやれないという事は、その人にとっての最大の不利益になると私は思います。
問題の原因を他者のせいにするから、他力本願なために精神疾患その他も治りません。
その過敏さで人をコントロールする術には長けていますが、自分だけが大切で、人を大切にしないから誰からの愛も信頼も得られません。

もし、周囲に過敏なのにニブイ人がいて迷惑を被っている場合は、全速力で離れましょう。たとえそれが身内だとしても。
何故なら、変えられるのは自分だけ。他者は変えられないからです。
それは「我慢しなさい」とか、「自分を成長させなさい」と言う課題ではなく、「嫌なものは嫌と言いなさい。それが自分を大切にすることだよ」と言う課題です。

そして、孤独になった過敏なのにニブイ人はどうしたら良いのか?
―それは、ご自分がどうなりたいか、よくお考えくださるようご提案いたします。
「HSPで過敏なのにニブイ人=自己憐憫型人間」参照

 

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