就活・仕事における自他の境界
―わたもりのメンタルケア講座

仕事に限らず、人生そのものをどうしたいのか? 今一度それを考えてみませんか?
就活・仕事における自他の境界<br>―わたもりのメンタルケア講座

人間関係を、そして、人生を円滑にするために私のカウンセリングの中でお伝えしているメンタルケアの基本「自他の境界」。前回は恋愛や婚姻関係においてトラブルになりやすい例を自他の境界と言う視点から見てみました。

今回は新入社員の方々もそろそろお仕事に慣れ、周囲を見回す余裕が出てきた頃かと思いますので、「仕事」についての自他の境界です。

 

会社も一つの「個」です

私達一人一人が「個」であるように、会社そのものも「個」なのです。
あなたは今お勤めの会社・職場がどういう「個」か、理解しているでしょうか?

利益、組織拡大、お客様、人道的方針、倫理観、法律、効率、好奇心、癒し、楽しさなど、優先させるものはそれぞれ違います。

社長=会社と言う場合も多々ありますが、会社や職場のTOPの方針と、会社の「個」は必ずしもイコールではありません。
本来は「社長」と「会社」の間にも自他の境界があるのです。

務めだしてから表看板に出している理念や方針と実際が違うと気づく場合もあるようです。
福祉や障害者支援を目的とした企業の利益優先としか思えない経営形態や、報道の自由・知る権利などを唱えながらも広告主への配慮で肝心なことは伝えないマスコミの話などがあります。

それに対するそれぞれのお考えはあると思いますが、その会社の実質的な方針や個性は、一個人や一般社会での倫理観で「良い・悪い」に裁くのは少し待ってください。それは人がどんな姿かたちでどんな性格か? と言うのと同じもので、「私の考え」とは違うというだけなのです。

会社の方針を裁くことは自他の境界を越えて、会社と言う「個」の領域へ侵入することになります。
私達に出来るのは「嫌だ」と思ったら利用しない等、それに対する自分なりの考えを持ち、行動することだけです。

自分の職場の方針がまだわからないという方は、まずは自分の主観を抜きにしてよく観察してみましょう。

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自分の働き方を見つけよう

「相手がどうかを気にする前に、自分の気持ちを確認しよう」と前回の記事にも書きましたが、これは働き方にも同じことが言えます。

会社に不満を言うより先に、自分がどんな働き方をしたいのか方針を決めましょう。

・夢のためにとにかくお金を稼ぐ
・収入は少なくても自分のペースで働きたい
・必要最低限を稼いで自由時間に趣味を楽しむ
・お金より心身の健康が大事
・好きなことをして稼げるなら多少の事は我慢する

などそれぞれ考え方は違います。

あなたはなんの為に働き、お金を稼ぐのでしょうか?

働き方も、あなたがどんな生き方をしたいのか? に関係しています。
夢や目標、お金、名誉、親や周囲の評価、健康、「異性にモテたい!」など、自分が何を基準に仕事や行動を選んでいるか考えましょう。
その後、出来ればそれが本当に自分にとっての幸せかどうかも考えられるといいですね。

そして、その自分の方針はお勤めの会社の方針にあっているでしょうか?
お仕事で悩んでいる方は、この「会社と自分の方針の違い」に気が付いていない方が意外に多いものです。

自他の境界を挟んで、「自分」と「会社・職場」が向かい合っています。
「会社・職場」は相手の領域なので自分には変える事が出来ません。
変えられるのは「自分」だけ。

会社や仕事内容に文句を言うのではなく、そこで自分がどうしたいのかを考えると、意外とすっきり前に進めるようです。

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賃金をもらう以上は「プロ」です

最近気になるのは「どうせ派遣orバイトだから」「そんなたいした仕事じゃない」と言う人が多い事です。
少し前は「どうせお茶くみだから」と言う時代もありました。

その後には「だからそんなに真剣にやる事ない」「正職員になれたらちゃんとするけど」と続きます。
努力も向上心も無駄だと思っている人が増えているようです。

その背景について政治、経済、教育など社会が悪いとする人も多いのですが、社会背景は「自分」の領域では無いものです。

変えられるのは自分だけ。

そんな中でも企業を立ち上げ、利益を上げ、成功している人はいます。そういう人を「ずるいことをしている人」と決めつけたがる風潮がありますが、そうとは限りません。
むしろ、成功者は成功者なりに逆境に負けない努力や工夫をしているのではないでしょうか?

例えばあなたが社長だとして、どんな人を雇いたいでしょうか?
簡単なお茶くみや雑用も真剣に丁寧に出来ない人に、それ以上に重要な仕事を任せられますか?
「どうせ○○だから」と目の前のことを真剣にやらない人に、お給料を払いたいでしょうか?

今の雇用形態や地位で「プロ」としての仕事を出来ない人が、「それ以上」になれるかどうか考えたほうが良いようです。

誰かや何かのせいにするのではなく、誠実に丁寧に生きる事が大切だと私は思っています。

それは、ずっと私がTrinityに書かせていただいていることです。
「天職と魂の関係③自分の宝となる物―ホリスティック健康相談」参照

「自他の境界」の自分の領域で、どんなセンタリングやグラウディングをし、どう生きていきたいかご自分で判っていますか?

仕事に限らず、人生そのものをどうしたいのか?
今一度それを考えてみませんか?

次回は久しぶりにHSP講座です。

 

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http://www.el-aura.com/writer/watamori/?c=88380