「いやなひとはくまといっしょ」―わたもりのメンタルケア講座

無理に話し合っても嫌な思いをするようなら、いっそのこと、出来るだけかかわりを持たないようにするのも一つの方法という事です。

新学期、新年度がスタートしましたね。
せっかくのスタート時期に水を差すようで申し訳ありませんが、困っている方がいるのでは? と考える性分のわたもりです。
今回は人間関係で悩んだら? をテーマに書かせていただこうと思います。

 

人間関係で悩んだら、思い出してこの言葉!

「せっかく心機一転したはずなのに、嫌な人に出会っちゃった」と、お悩みの方はいらっしゃいませんか?

こちらが相手を気遣っても、思いやりを持って接しても、笑顔にパンチをくらわすような人に出会った方もいらっしゃるかもしれません。

嫌な人と言っても、そのタイプは人それぞれです。
なんとなくウマが合わないとか、何故か一緒にいると不快になるとか。
それでも何とかうまく付き合っていこうとするのが社会的動物の人間と言うもの。

けれど中には、社会的動物だからこそなのか、誰かを不快にさせずには気が済まないというタイプの方もいらっしゃいます。
常に見えない針を全方向に向けて発射しているような人。
あるいは、ピンポイントで狙いを定めた人をターゲットにする人と、それに同調する人。

本人に「嫌な人」の自覚がある場合は少なく、自分ではなく、相手に落ち度があると主張される「魑魅魍魎的な人」が多いです。

……周囲に「嫌な人」がいらっしゃる方、お疲れ様です。
大変ですね。

判ります。私も「嫌な人」に次々出会う人生でした。
仕事や学校を変えても、住む場所を変えても、人間関係を変えても、嫌な人がいなくなったと思ったら、新たに別なタイプの嫌な人が現れる。

メンタルコンサルティングTerraのクライアント様にもそういう経験をされている方が多いのです。

私も大抵の方も、「自分に落ち度があるのか? 自分が努力すればいいのか?」と行動して疲れ果て、「そういう宿命なのだ」と半ばあきらめる。
そうして生きるエネルギーを奪われている方が多いのです。

自己啓発本、心理学、スピリチュアルで言われているようなことは、皆さん努力家が多いからほとんど試しているのです。
でも、結果は惨敗。
ずっと後になってから「努力の方向性が間違っていた」と気が付くのです。

そういう方に私が最近お伝えしている言葉があります。
今回はそれをお伝えいたしましょう。

 

「嫌な人は熊と一緒」

熊、とは、自然界に存在する熊のことです。そのまんまです。

アウトドアの盛んなカナダでは、山の中で熊に遭遇することも多く、そういう時は声を立てず、身動きせず、熊と目を合わさないようにしていれば、熊は何もしないで通り過ぎていくと言われているそうです。

熊は熊で自然界の一部であり、それは人間と一緒。
だから生息していても良いけど、ケンカしても勝てる訳がないし、話し合いをしても通じないので、かかわりを持たないようにする。

これが、嫌な人と接するコツになるのです。

つまり、無理に話し合っても嫌な思いをするようなら、いっそのこと、出来るだけかかわりを持たないようにするのも一つの方法という事です。

相手は相手。自分は自分。
嫌う・嫌われる原因探しをしても、問題は解決しない場合が多いようです。

もちろん、宇宙的な奇跡が起こって「分かり合えた」という事が起こるかもしれません。
でも、それまでは、無理に傷つく環境、傷つく行動を選ぶ必要はないのです。

270172469

 

「NO」と言う権利はあります

「自分が努力すれば相手が変わってくれるかもしれない」というのは一見素晴らしい考えのように思えますが、「相手をコントロールする事」なのです。