HSPの特徴・身体編―わたもりのHSP講座3

HSPって大変! と思うかもしれませんが、実は良い点もあります。それは治療による変化が速いという事です。

前回はHSPの診断と治療について書きました。
その中で、治療ではなく、自分との付き合い方を見つけていくことが大切だと書きました。

そのためには、知ること、理解する事が重要です。自分を理解できるからこそ付き合い方=対処法を見つけていくことができるのです。

という事で、今回からはHSPの特徴についてお伝えいたしましょう。
日本で発行されているHSPの本は少なく、内容も実際にHSPのサポートをさせていただいている私からすると不十分であると感じています。

これからお伝えすることが、全ての人に当てはまるわけではありません。
HSP当事者の方はご自分の場合はどうだろうかとお考えになりながら読まれるといいかもしれません。

 

HSPを知るにはホリスティック健康相談の視点から

「ホリスティック健康相談」は私・わたもりオリジナルのカウンセリング法です。
人間は身体、心、魂からなる生き物ととらえ、全ての面から分析することで総合的に人間を理解することができ、それぞれに合わせ治療ケア方法を考えていきます。

HSPを知るためには逆に身体、心、魂、それぞれを分解してみていくととても判りやすいのです。
全てが過敏と言う方もいらっしゃいますが、身体だけ、心だけが特に過敏と言う方もいらっしゃいます。

それらの組み合わせにより、生きていくのが大変という方もいれば、現実社会で問題なく力を発揮できるという方もいらっしゃいます。
同じHSPでも色々違いがあるのは、身体、心、魂の特徴のバランスの問題なのです。

 

まずは五感の特徴から

まずは五感(視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚)のいずれか、あるいは全てが過敏かどうかから見てみましょう。
私の経験ですと、他はそれほどではないのに、この五感のうち一つだけが特に過敏で困っているという方もいらっしゃいます。

ただ単純に音や光、匂いなどに敏感というのではなく、それらを発生させた人の微妙な感情の変化に気が付き、同じような刺激でも快・不快の違いがあります。

「あ、このシェフ、今日は怒ってるかも」とか。

私は五感全てが過敏で、例えば静かな環境だとコンセントの奥の電気(?)のジーっという音が聞こえるのですが、非HSPの方は聞こえないと知った時は驚きました。

それまでは「何故気が付かないのだろう?」と思っていました。HSPだからこそ感じていることがあるのです。
HSPの方は「それを自分の普通」として育っているので、過敏だという自覚がない方も沢山いらっしゃいます。
周囲の人達との違和感があったら、もしかしたらご自分が過敏なだけかもしれません。

それは良い事でも、悪い事でもありません。
ただ単に、そういう特徴があるというだけです。

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身体感覚も過敏です

よく言われるのが、痛みに過敏と言うものです。過敏すぎて痛みに無感覚になっている方もいらっしゃいます。
私は物心ついたときから、常に体中のあちこちが痛かったので、それが普通だと思っていました。
だから、35歳くらいで普通の人は怪我や肩こりなどが無ければ痛くないと知った時は驚きました。