魂の世界は、私達が住む現実の世界よりもずっと波動が高い世界となります。現実の世界で持ち続けてきた重たい”波動”、例えば嫉妬心や猜疑心、恐怖心や恐れ、差別や偏見等、ネガティブな波動をずっと持ち続ける事が出来ない世界でもあります。
ですから魂の世界では、物質界で経験してきた悲しみや苦しみを思い出す事が出来たとしても、その”思い”にしつこく執着する事が出来ない世界というわけなのです。
その代わり魂の世界では、物質界の人生で決して感じた事のなかった”クリア”な思考が持てるようになるだけでなく、ハイヤーマインドの持つ広い視野を手に入れる事が出来る世界となります。そして”無限なる知識”の一部として動く事が出来る、全く異なる世界となるのです。
肉体の死を経験して間もない魂は、物質界での”トラウマ”を浄化したりと、心の調整期間が設けられます。心のトラウマが深い魂は、それだけ多くのガイドの助けが用意され、同じような境遇にあったベテラン魂が指導にあたったりと、魂にとって一番最適な方法で心の浄化を助けます。その際、魂が行って来た”行い”を批判したり、偏見を持ったりする事は絶対にありません。
例えば、ヒトラーのように多くの命を奪った人物であっても、善悪の判断が下され、批判されるような事は決して有り得ないのです。
物質界の中で、赤ちゃんが一番魂の世界に近い存在です。
純真無垢な赤ちゃんに心が打たれ、何とも言えない感情が込み上がってくる事がありますが、物質界という二極性(ポジティブ/ネガティブ)の世界に下り立った赤ちゃんは、最初の”分離”を体験します。
しかし理性や義務にがんじがらめになっている大人達と違って、赤ちゃんが体験する”分離の世界”は一番浅い、最初の部分を体験してゆきます。
そして、社会システムに適合する5歳くらいまでに、”分離”の世界の深層部分を体験し初めてゆくというわけなのです。だからこそ5歳以内に死亡する子供達は、5歳以降に死亡する子供達のケースに比べて、魂の”トラウマ”が遥かに違ってくるというわけなのです。
では、分離の”深層部分”とは、
一体どういった体験を意味しているのでしょうか?
物質界はコインの裏と表のように、ネガティブ/ポジティブの二つのエネルギーによって構成されています。
”分離”の深層部分を体験するという意味は、社会システムに沿って生活する事を意味しており、自分の波動と異なる”取り決め”に従って、”通常”という名の”軸”に沿って自分を合わせてゆく事を意味しています。
その反面、貴方は人生を通して”自分”というエッセンスを拾い集め、本来の自分を取り戻すプロセスを進めてゆくというわけなのです。即ち、人生=自分探しの旅を意味しています。
新しい4次元の世界は、統合の世界となります。
3次元密度の物質界では、ネガティブ/ネポジティブの片方ずつ”どちらか”を体験する世界でしたが、これからシフトしてゆく4次元密度の世界では、これらの2極性が”統合”された世界を体験してゆく事になります。魂の世界にも共通するこの統合世界は、心を中心とする世界観を持ち、ヒトが資本となる世界を構成してゆくようになります。
現在、分離の世界から統合の世界へシフト中の私達は、魂にとって、とてつもなく大きなアップグレードを体験中です。
特に、長い間”自己”を押しつぶして”分離”の深層部分にどっぷりと浸かっていると、自分が誰なのかさえも分からなくなってしまう事もあるでしょう。しかし、誰もが魂の世界に近い存在であったように、貴方の潜在意識に必ず”息づく”自己がいるはずです。
自分のペースでよいので、明確な“自己”を発見し、統合の世界へと旅立ってゆきましょう。