最新の結婚式から、悲しさを感じるスピリチュアルな結婚式まで

人生の一大イベントだけあって、さまざまなことが考えられている結婚式ですが、「人生を終えてしまった人にも、結婚をさせる」というものもあるのです。
最新の結婚式から、悲しさを感じるスピリチュアルな結婚式まで

【人生の一大イベント】

「結婚」といえば、女性にとっては「人生の中でも、かなり重要な位置を占めるイベント」といえます。
さまざまな結婚式や披露宴が考え出され、すべての宗教で結婚式の儀式が存在していることからも、結婚に関する強い想いが伝わってきます。

そんな中で、最近、「ソロウェディング」という非常に「独創的な結婚式が登場」して話題となりました。

 

【賛否両論、ひとりで結婚式】

名前からも想像がつくかもしれませんが、こちらは「女性がひとりで結婚式をあげる」というもの。
結婚式とは、そもそも「男女の婚姻を成立させるもの」ですので、ひとりで行うものに「結婚式」とつけるのは、いろいろと問題があるようにも思えます。

実際に、京都の「チェルカトラベル」という会社が始めたというこの企画は、「結婚式というよりもツアーという形」になっています。
京都に一泊二日する中で、プランナーと相談し、ドレスを選び、ブーケを作ります。
本番ではしっかりとしたメイクをした上で、選んだドレスを着て撮影をすることができるというのです。

どちらかといえば、「豪華なごっこ遊び」というような感じですが、「結婚はしたくないけれども、一度はウェディングドレスをまとってみたい」「相手はいないけれども、ドレスは着たい」というような人たちから申込があるようです。
ちなみに、ひとりでの写真撮影が寂しいという方には、オプションとして年代別で男性モデルを手配できるとのこと……。

あまりにも独創的であり、海外でまで話題となっているこの結婚式ですが、否定的な意見の人も居れば、女性が美しい時期に記念として写真をとることはいいのではという人、結婚の悪い面を味わうことがないのでいいのではないかという人まで、賛否両論渦巻いています。

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【全裸で行う結婚式が国会の議題に?】

ソロウェディングは、ドレスを着るのがメインとなっていますが、数年前には海外でまったく反対の「全裸での結婚式」というものも流行しました。

新郎新婦が全裸になるものから、参加者全員が全裸というものまであります。
いったいどういう理由ではじまったのかは謎ですが、イギリスで今年の初めに「裸体主義者による屋外結婚式を認める法案」を審議する予定があると発表しています。

この法案が成立すれば、全裸であってもわいせつ物陳列罪などで逮捕されることなく、自由に屋外でも全裸結婚式が行えるわけです。

 

【人生を終えた人でも結婚できる】

人生の一大イベントだけあって、さまざまなことが考えられている結婚式ですが、「人生を終えてしまった人にも、結婚をさせる」というものもあるのです。

東北地方の主に山形県には「ムカサリ絵馬」という風習があります。
ムカサリとは「婚礼」を意味しており、標準語になおすと「婚礼絵馬」ということになります。
このように表記すると、結婚の報告や祈願のために、絵馬を奉納するというイメージがあるかもしれません。
しかし、この絵馬は特殊なものであり、「通常の絵馬よりもサイズが大きく、中には一辺が1メートルを超えるもの」もあります。

なぜ、これだけ大きなサイズが必要かというと、この絵馬には「新郎新婦が結婚式を挙げているシーンが描かれる必要があるから」なのです。
ここに描かれる人は実在の人物がモチーフですが、基本的に故人です。
未婚のままでなくなってしまった人が、死後の世界で寂しくないように、その人をモデルにして結婚式のシーンを描くことで、あの世で結婚して貰おうと考えたわけです。

一見すると、おめでたく見えるムカサリ絵馬ですが、よくよく見ると、新郎新婦のどちらかにしか名前がなく、名前と一緒に享年と戒名が記載されていることから、「おめでたい絵に隠された悲しみと、親族の死者を思いやる気持ち」が伝わってきます。

 

【中国で行われている冥婚】

ムカサリ絵馬の風習は比較的新しいものであり、明治時代頃から行われるようになったとされていますが、中国では「冥婚」や「陰婚」といった名称で、似たようなことが比較的古くから行われています。

中国のものは、ムカサリ絵馬に比べると、より直接的であり、子供が亡くなったときに、親が「同年代の異性の死体」を探してきて、その2体を並べて結婚式を行ってから埋葬するのです。

 

【冥婚の問題点】

ここで問題がでてきます。

ムカサリ絵馬は、相手は実在の人物である必要はないので、すぐに作ることができますが、冥婚の場合は「実際に相手が必要」となります。
当然ながら、同年代で死んだ異性を見つけることは難しいために、「冥婚の仲人」ともいえる人物が必要となります。

彼らは、「手数料を取って死体をみつけてきてくれる」のです。
ちなみに、「手数料は高いと100万円、安くとも50万円前後はする」といわれています。
冥婚が行われるのは、比較的貧しい農村部であることを考えると、かなり高額といえるでしょう。

しかし、それだけの値段を出してでも、死んでしまった子供のためにあの世での配偶者を探してあげたいと考える親は多いようです。
そのために、プロである冥婚の仲人でも、なかなか死体を手に入れることが難しい為、「近隣の墓地を勝手に掘り返して死体を供給する」というケースが増えてきています。
さらに、都市部では冥婚の風習は廃れてきただけでなく、伝統的な土葬も減ってきているために、2007年には「生きている少女を冥婚のために殺すという事件」が起こりました。

女性にとって、人生の一大イベントである結婚。

ソロウェディングや全裸結婚式だけでなく、色々なものがこれからも生まれてくることでしょう。
また、亡くなった人への遺族の思いを慰めるためにも、冥婚のような風習も悪くはないと思いますが、実際に被害がでるようなことがあるのならば、ムカサリ絵馬のようなある意味呪術的な代用ですませるようにしたいものです。