占いをしてこその年末年始! 日本の年末年始の伝統は占いにある!?

占いについては、明治以前の文献においては、「神社・仏閣で祈り、占いをする中で神々を感じた」という記載が多く見られます。

年末年始は、この1年を振り返ったり、未来のことを考えたくなるものですよね。

これはもしかすると、私たち日本人が、有史以来の長い間、年末年始に「占い」をしていた記憶が残っているのかもしれません!

年末年始に占い? 初めて聞いた、という方が多いのではないでしょうか。

実は、現在の年末年始のイメージである、「大晦日に除夜の鐘を鳴らし」「元旦や正月三が日に大きな神社仏閣へお参りする」という初詣は、けっこう新しいものであり、それ以前には占いが行われていたのです。以下は、社会学・民俗学上の通説によります。

 

◆現代の年末年始の過ごし方は、明治時代にできた

現在のような、とりあえず大きな神社仏閣へ拝んで帰る、という年末年始のスタイルは、明治以後にできたと言われています。
それより前に行われていたのが、「年籠り(としごもり)」です。

「年籠り(としごもり)」とは、少なくとも1,000年以上日本中で行われていた伝統的な年越し・初詣です。
年末から正月の期間、1年間の悩みを解決し、新しい1年を見通すため、神社仏閣に籠り、新しい年を占う(新しい年を見通す神事を行う)習慣を意味していました。

 

◆日本では古来、特別な時間に深く祈る時、占いが行われていた

占いについては、明治以前の文献においては、「神社・仏閣で祈り、占いをする中で神々を感じた」という記載が多く見られます。

年末年始のように特別な期間に深く祈る時、一緒に「占い」が行われていたようです。現在でも、年末年始に「粥占(かゆうら)・鹿占(しかうら)」などと呼ばれる、一年間を予測する、占いの儀式を行う神社が全国にあることが何よりの証拠です。
日本人は、年末年始の占いによって悩みを洗い流し、新しい年を感じてきたと言えるでしょう。

その後、明治時代後期に鉄道の発達に伴い、有力な神社仏閣が、吉方位のお参りを勧める広告を一斉に出したりし、現代の年越し・初詣に近い形がだんだんとできていきました。
しかし、昭和の前半は今よりも、年末年始は参拝旅行をするのが一般的だったようです。

現在では、年末年始は実家に帰る・地元で過ごすことなどが一般的になっていると思います。そういう意味では、現代は、1000年以上続いてきた「年籠り(としごもり)」という年末年始のあり方に戻ってきていると言えるのかもしれません。

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年末年始は、誰でも深く自分を振り返り、未来を感じたくなる時です。
すばらしい新年を迎えるためにも、我々の祖先が行ってきたように、年末年始はきちんと占いを受けてみてはいかがでしょうか。

 

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