神社カフェ発信 タロットについて5 「日・太陽」前半 〜「現実的な意識」の限界〜

占いは、感性で流れを感じることが重要です。神話と象徴を感じ、流れをつかむことができます。そうして、自分やクライアントの、心のありようや、未来がそのままに分かってきます。
神社カフェ発信 タロットについて5 「日・太陽」前半 〜「現実的な意識」の限界〜

東京新宿区 高田馬場にある、「占いカフェ 神々の森神社カフェ」からの、タロットカードについての発信です。今回は、「日・太陽」の前半です。

タロットカードは、15~16世紀のイタリアに突然現れた神秘のカード。
おそらく、現在一番知られている占いの一つですが、親しみやすそうな外見と裏腹に、使いこなすのは意外に難しかったりします。

その理由は色々あると思いますが、ひとつは、カードがヨーロッパで作られたものであり、ヨーロッパ文化を前提としないと意味が分かりにくいということがあると思います。

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【日・太陽 神々の森神社カフェ発行「神々の心のタロット」とマルセイユタロット】

 

タロットカードには、番号順で並べると最後のほうに、星・月・太陽の天体のカードがあります。

こうした天体のカードはヨーロッパ文化のみでなく、これらの天体が持っている普遍的なイメージを感じることで、信じられないほどに豊かなものとして立ち上がってきます。
そうした普遍的なイメージに至るために、こうした天体に対する日本の精神性までを、広く感じ取っていくことが重要なのです。

太陽、日は、昼を作り出し、恵みを作り出します。「現実としての恵み」「絶対的な存在」です。太陽の表すものは、どの文明でも、明らかで、豊かであり、抽象的なものではありません。それが特徴です。

古代エジプトにおいて、王は、太陽神アテン・ラーの末裔であり、太陽の絶対性を受け継ぐものでした。

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【「アテンを崇拝するアメンホテプ」エジプト考古学博物館】

 

日本において、仏教の密教における大日如来は太陽を表す仏ですが、全宇宙の中心そのものの顕現でもあり「教主」などと呼ばれています。そして、凄まじい現世利益をもたらす仏です。
神道では、天照大神が太陽であり、最も権威ある神とされています。そして天照大神は、豊かさの女神であり、自然の循環を育む神格でもあるのす。

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【国宝・大日如来坐像(奈良県円成寺蔵)】

 

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【天岩戸神話の天照大神(春斎年昌画、明治20年)】

 

ヨーロッパでは、キリスト教の思想の中で、太陽につながる、「光り輝く輪」を絶対性の象徴と見なす感性は、同じように表れています。そして、神やキリストの神性は、太陽のような輝かしい光として表現されます。キリストは復活し、この現実の中で救済を行う存在です。
このように、太陽とは文化を超えて、「絶対性」であり、「現実としての恵み」なのです。

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【6世紀「王であり太陽であるキリスト」サンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂 イタリア】

 

「太陽」=「現実的な意識」

太陽は、「現実としての恵み」であり、それをもたらす力であり認識です。また、我々の心の働きとしては「現実的な意識」のことです。

現実的な意識とは?「現実をよく見て考え、行いなさい」ということです。
全てを「実際に行うために」、具体的な形として現実のものにしていくために、「日」の意識、「現実的な意識」が必要です。

たとえば芸術作品を作るような、最も感性を駆使する行為においてさえ、どのように、どんな予定で作るか・作ったらどうするか・作られたものをどう発信するか、などの考慮は、現実に関わることであり「日」の意識において行うことが必要なのです。

日々の仕事でも、「現実的な意識」でしっかりと捉える度合いが低い時、物事はうまく運ばなくなります。

現代社会というのは、この「現実的な意識」こそが、物事の基盤にあるということが、今までの歴史になく強固に前提とされた社会だと感じています。

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【東京の夜明け】

 

「日・太陽」「現実的な意識」の限界

「日」は「月」に対応する、反対の意味を持っています。「日」の「現実的な意識」に対し、「月」とは「隠されたもの」であり、「感性」に対応します。
どんなことでも、価値そのものを作るには、日だけでは足りません。月が必ず必要です。

たとえば芸術作品を作り出すことは、現実的な意識だけではできません。作業計画を立てたりする「現実的な意識」は、必要ではあっても、中心となる行為ではありません。
「月」により、感性により、暗闇から形を取り出すことで初めて形になります。

生活でも、仕事でも、人間関係でも、感性が軽んじられ、現実的な意識だけがまるで全てであるかのように感じられる時、私たちは喪失感を覚え、自分らしさを失っていきます。

この「日の意識の危険さ」については、次回に取り上げようと思います。
太陽・日の危険さは「日蝕」とともにイメージされてきたことでもあります。

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【日・太陽 神々の森神社カフェ発行「神々の心のタロット」】

 

「占いを学ぶ」神々の心のタロット認定講座

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【 「神々の心のタロット」セラピスト講座風景・「神々の心のタロット」神々の森神社カフェ発行 】

 

占いは、日と月の意識でいけば、月の意識の行いと言えるでしょう。

「占いを学ぶと、仕事や生活が楽しくなり、感性が柔軟になり、驚くほど全てが変わった」というようなお言葉を、たくさんの方から頂いています。

占いは、感性で流れを感じることが重要です。神話と象徴を感じ、流れをつかむことができます。そうして、自分やクライアントの、心のありようや、未来がそのままに分かってきます。

こうした「月」、感性は、「日・太陽」の意識が強調されている現代の生活の中で、未来や本質をつかめること自体が役立つだけでなく、感性を働かせる行為自体が、自分らしく生きるために、とても役に立つのです。

占いは、心の本質や未来をつかむことができ、我々の文化的な背景までを理解し、生活と人生を豊かにし、さらに身近な方々を助けることができ、そして、仕事として展開もできるような素晴らしい技能です。
より多くの方に、この豊かな世界を感じ、人生と人間性の豊かさを広げて頂ければと思います。

 

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