癒されるはずが全治数週間!? 最近注目されているマッサージによる健康被害

若い頃ならば多少無理な施術を受けても、筋肉が回復してくれますが、年齢とともに自然治癒力が落ちますので、「同じ感覚で施術を受けても怪我をしてしまう可能性が高くなる」のです。

 

【質の悪い施術者によって微細なボディワークが失われる】

それならば、「すべてのマッサージを国家資格にすればいい」と思うかもしれませんが、アロママッサージやホットストーンマッサージなどある程度の物理的な効能が確認できるものならばともかく、クリスタルマッサージや感情にアプローチするタイプのボディワークなどは、現代の科学ではなかなか効果測定が難しいということもあり、安易に規制だけしてしまうと、より微細なレベルに働きかけることのできる「素晴らしいワークが日の目をみなくなる」可能性があります。

現在のところ、完全に規制する方向には動いていませんが、このまま健康被害が大きくなれば、今後多くの人を救う可能性のあるボディワークまでも規制されてしまってもおかしくない状態ですので、現状をしっかりと把握し、健康被害を減らす必要があるでしょう。

 

【健康被害を避けるためには、自分の身体をしっかりと把握する】

健康被害が起こる要因としては、きちんとしたトレーニングを受けていないレベルの低い施術者にあたってしまったというケースが最も多いものです。短期間で学んだために、力加減やクライエントにあわせた施術が行えないために、無理な力を加えてしまい、それによって骨折や脊椎損傷などを招いてしまうのです。

また、このような被害にあるのは、「中高年が多い」というところもポイントです。
若い頃ならば多少無理な施術を受けても、筋肉が回復してくれますが、年齢とともに自然治癒力が落ちますので、「同じ感覚で施術を受けても怪我をしてしまう可能性が高くなる」のです。さらに高齢になると骨自体が脆くなるので、経験豊かな施術者でないとたやすく骨折などを引き起こすことになりかねません。

 

【機械も時として健康被害をもたらす】

力加減と高齢化社会の問題は、人間のマッサージだけでなく、「マッサージ器による健康被害」という形であらわれてきています。こちらは主に「60代以上の高齢者」が被害を受けるケースが多いのですが、マッサージチェアやフットマッサージャーなどで必要以上の力が加わった結果、骨折や神経への障害が発生するのです。

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このような事故をなくすためには、施術者側がきちんとしたトレーニングを積むことはもちろんですが、マッサージを受ける側としても、「自分自身の身体の状態をきちんと把握しておくことが必要」です。老いを認めるというのは勇気がいることですが、年を取ると骨が弱くなるのは仕方ないことですので、強がらずに力が強いと感じたら、素直に申告し、「くれぐれも無理をしないことを心がける」ようにしましょう。

マッサージを含めて、ボディワークというのは適切に使うことが出来れば、私たちの健康を心身共に守ってくれる非常に重要なものですので、今回紹介した内容を覚えておくだけでなく、身近な方にも周知することで、規制強化という最悪の事態を免れることにもなります。そのためにも、「自分の身体を把握し、無理をせず、きちんとした施術者を選ぶ」というポイントを広く伝えていきたいものです。

Massage leads to health damage.
To understand their body.

 

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