恥ずかしがることは、美しくないだけでなく真実でもない?!〜Udaraのイタリアンスピリチュアルライフvol.20

失敗したら「恥ずかしい」という態度は、人生の中に散りばめられた多くの新しい体験と巡り合う機会を奪ってしまいます。 「恥」を否定したり、恥をかかないようにするための選択をするのではなく、恥に隠されている真実をじっくりと見つめることが大事です。

先日、イタリア人の男性セラピストと対話する機会がありました。そこで、話題になったのは日本人が持っている独特の「恥ずかしがる」という態度についてでした。日本でのワークショップ経験もある彼は興味深い指摘をしました。

 

「恥」という未成熟。

「恥」という感情について専門家の意見を聞いてみると愛されていない、受け入れられていないと感じた時に痛みを感じないようにするために生じる擬似感情だといいます。
道端で無邪気に全身で笑ったり、泣いたりする小さな子どもをみていると感情は全身を駆け巡るものであることがわかります。
幼い頃の擬似感情は、今、ここにある現実を歪めてしまうことになります。イタリア人に出会った頃によく言われたのは恥ずかしそうにうつむいている時に、あなたの本来の美しさを台無しにしていると言う言葉でした。

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この対話と同時に思い出されたのが小学校の頃、音楽の先生から送られた「いつも恥ずかしそうにうつむいている」という言葉でした。この先生に出会ったのは小学校6年生の頃、当初、私は小学校最後の1年で転校し、その時はじめてクラスの同級生からのいじめにあっていました。

言葉をかけても誰からも返事をもらえず、誰にも話しかけてもらえないとい経験は、私にとって「恥ずかしい」という感覚でした。今、振り返れば、誰にも相手にされていないという現実を受け入れることはあまりにも辛かったのだろうと今はわかります。

それでも音楽の歌の時間だけは楽しかったのを覚えています。ある日、音楽の授業の後、その先生が私に「合唱部で、一緒に歌ってみたらどうかな」と声をかけてくれたのです。転校先で声をかけてくれる先生も少なかった私は有頂天になって合唱部に入りました。

卒業する前にその先生に何かメッセージを書いて欲しいと勇気を持ってお願いしました。渡した白い紙の上にはうつ向き加減の私の似顔絵の下に「いつも恥ずかしそうにうつむいている」と書いてありました。その似顔絵は色鉛筆で丁寧に描かれその一枚の紙をいつまでも大事に持っていたのを思い出します。そして、その記憶は、誰にも相手にされていないという解釈が現実ではなかったことへの新たな認識にもなりました。

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イタリア人セラピストとの対話の後、人とうまくコミュニケーションが取れないと感じた時に頭が真っ白になる感覚の正体がつかめたのです。

失敗したら「恥ずかしい」という態度は、人生の中に散りばめられた多くの新しい体験と巡り合う機会を奪ってしまいます。
「恥」を否定したり、恥をかかないようにするための選択をするのではなく、恥に隠されている真実をじっくりと見つめることが大事です。幼い頃の自分へのほんの少しの好奇心は、新しい現実と向き合える大きな一歩になります。

 

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新しい人々の出会える予感(9月10日、9月11日清里)
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