鶴見明世のタロットやろっと♪ Part.12〜幸運を招くビリケンさんの笑顔〜

前回のセッションでは、彼は私の前で遺書を読み上げ、もう自分はダメだと思うので、この遺書の内容を覚えていてほしい、と泣きながら言いました。

〜リーディングの現場からNo.2〜

ビリケンさん、ってご存知でしょうか。
関東では馴染みが薄いけれど、大阪の通天閣にもおいでになる。
神様……?    なのか、でも幸運を招いてくれるとされています。

アジアチックな顔ですが、カリフォルニアのアーティストの美術作品。
ビリケンさんの足の裏を掻いたり、像を購入すると幸運を招いてくれるとされています。
そして、一番のご利益は、「盗まれた」時に訪れるとか。
なんとも言えない笑顔のビリケンさん。

〜信じれば必ず未来は訪れる〜

先日、かれこれ五年くらいのお付き合いがある男性クライアントさんがみえました。
離婚するかしないか、という時に最初にみえて。
離婚って、本当にいろいろと原因も要因もあって。一概にどちらが悪い、と白黒つけられないことも少なくなくて……。
でも、その選択をすることになったのであれば、お互いに新たな人生を悔いなく歩んでいくことが、相手への思いやりにつながるとも思うのですが。

その男性クライアントさんは悔いて悔いて、深く悩んで心身ともに病気になって。
一人で仕事を切り盛りしながら、手が震えて止まらないほど薬も飲んで。ふらふらな状態で、でも半年に一度ほど必ず、いらしてくださっていて。

前回のセッションでは、彼は私の前で遺書を読み上げ、もう自分はダメだと思うので、この遺書の内容を覚えていてほしい、と泣きながら言いました。
身体は、薬の副作用と不安からか、激しく震えていて。「私はあなたにまた、生きて会えると思っているし、心からそれを望んでいるので。」
と伝えるしかできなかったけれど。

 

そんな彼が「生きて」また来てくださった。

「好きな女性が出来ました……」

恥ずかしそうに、照れながらそう話す彼に、その方と再婚しますねと伝えると飛びっきりの笑顔で、「はいっ。今度、一緒に連れてきます。」とおっしゃいました。

五年、という年月の中で初めて見た彼の笑顔はビリケンさんそっくりでした。
一緒に苦しみも味わってきたからこそ、その笑顔は私への天からのご褒美であったと思えました。

今も彼は幸せに美容師の仕事に打ち込んでいます。

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リーディング現場 No.1記事はこちら:
鶴見明世のタロットやろっと♪ Part.10 〜サモトラケのニケより学ぶ人の翼とは〜

前回の記事はこちら:
「鶴見明世のタロットやろっと♪ Part.11〜タロットって支離滅裂? でも納得?〜」