米国先住民の知恵「他人にすることを自分自身にもしなさい」~10 pieces of Native American wisdom that will inspire the way you live your life (9)

米国先住民の知恵の第9話です。今回はシアトル酋長のメッセージ「他人にすることを自分自身にもしなさい」です。先住民族は「自分」の定義が私たちよりもずっと広いようです。~”What we do to others, we do to ourselves” by Chief Seattle

生命の網を織り上げたのは人類ではありません。人類は生命の網を支える1本の糸にすぎません。私たちがこの網に何かをしたら、それは自分たちに何かをしたのと同じことです。すべての物は結びついています。すべての物はつながっているのです。
~シアトル酋長、1854年

 

すべての物がつながっているという考えは、仏教やヒンズー教にもあります。

私たちは相互につながり、依存しあっているという理解は、私たちは誰しも一枚の大きなタペストリーに織り込まれているという理解にもつながります。

私たちがどれほど複雑に絡み合い、織り込まれているかを真に理解するのはほぼ不可能ですが、他人にすることは自分にすることと同じだという考え方はシンプルです。

このメッセージは、他人に対する言動のみならず、心の中の声、つまり他人に対する思考や感情も含みます。

「私」と「あの人たち」を分けるのをやめましょう。そうしたら、大きな平和と幸せを感じることでしょう。

出典元:https://buddhaimonia.com/blog/native-american-wisdom

著者紹介
マット・バレンタイン
マインドフルネスと瞑想の指導者。作家でありクリエーターでもある。禅を学び、プライベートでは夫と父親の役割も果たす。

ここでまた、私が尊敬する米国先住民文化の研究者、阿部珠理先生の著書「聖なる木の下へ アメリカインディアンの魂を求めて」を引用しつつ、このメッセージの背景を補足させて頂きたいと思います。

 

ラコタ思想の究極の真理「ミタクエオヤシン」

米国先住民族ラコタで最も頻繁に耳にする言葉は「ミタクエオヤシン」です。ミは「私の」、タクエは「親戚=つながるもの」、オヤシンは「すべての」を指し、これらがつながることで「すべての私の親族」「私につながるすべてのもの」という意味になります。ラコタの人たちにとって、つながりは血縁だけではありません。すべての人は血縁を超えてつながっているという認識を持っています。

彼らは、祈りの締めくくりばかりでなく、食事の後や会議の開会や閉会時、選挙演説のスピーチの後にも、この言葉を口にします。この言葉を口頭で発することで、常に意識に立ち昇らせ、覚醒させているのです。

私たちは一人では生きられません。すべての物のつながる生命連鎖の輪の中の、一つの存在でしかありません。全てのものは、人間だけを指すわけではなく、動物も、植物も、山や川も、宇宙のすべてを含みます。これらすべてのおかげで、私たちは生かされています。そして、私はそれらのもののために生きるという誓いの言葉、それが「ミタクエオヤシン」です。

第1話:http://www.el-aura.com/trinity_tomoko12/
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