米国先住民の知恵「瞑想で頭を明晰に」~10 pieces of Native American wisdom that will inspire the way you live your life (7)

米国先住民の知恵の第7話です。今回はポンカ族首長ホワイトイーグルからのメッセージ「明晰さを得るには瞑想しなさい。それから勇気を持って行動しなさい」です。 The 7th message of Native American wisdom is “Meditate to gain clarity, then act with courage” from Ponca Chief White Eagle.

ホワイトイーグルは瞑想の大切さを述べています。今回も前回に続き、私が尊敬する米国先住民文化の研究者、阿部珠理先生の著書「聖なる木の下へ アメリカインディアンの魂を求めて」から瞑想に関連する先住民文化を紹介させて頂きます。

迷いがあるときは何もせず、待ちの姿勢を貫いてください。迷いや疑いがなくなってから、勇気を持って前に進んでください。周囲がかすんでいるときは、じっとしているべきです。いずれは必ず日の光が差し、霧を吹き飛ばしてくれます。そのときに動き始めればよいのです。~ポンカ族首長ホワイトイーグル

ホワイトイーグルのメッセージは瞑想のようなもの(静かに座ること)を勧めているようです。
これは私にとって驚きでした。

私たちは心の中に雲があるときには、正しい方向を見極めることが出来ません。
そのようなときに行動を起こすと、後でトラブルが続出してひどい目に遭います。

明晰さ(透明性)は、私たちの人生において値段がつけられないほどの価値を持っています。
先が見えなければ目の前にチャンスがあっても気づくことはできません。「当てずっぽう」に飛び続けることしかできません。
ですから、明晰さを育み、維持することに時間を使うべきです。
明晰さこそがあなたを平和や幸せに導くのです。

平和や幸せを手にしたら、もうためらうことはありません。
自分の中に真実があることを知ります。
自分が「正しい」こと、そして自分の行動が良いものであることがわかるようになります。
立ち上がり、前に進んでください。
そして勇気を持って行動してください。

著者紹介〈マット・バレンタイン〉
マインドフルネスと瞑想の指導者。作家でありクリエーターでもある。
禅を学び、プライベートでは夫と父親の役割も果たす。

出典元:https://buddhaimonia.com/blog/native-american-wisdom

 

ハンブレチヤ(ビジョンクエスト)~ビジョンを求める旅

ハンブレチャとは、4日間何も飲まず、何も食べずにひたすらビジョンを求めて聖なる場所に籠るという、北米先住民の信仰の行です。
かつてはラコタ族の男性の通過儀礼でしたが、今は、人生の意義を求めるときや、大きな問題に直面したときに行われています。
参加者は飢えと渇きの肉体的な極限状態をワカンタンカ(大いなるスピリット)に捧げ、助力を乞います。

ハンブレチヤを行うと決めたら、メディスンマン(ワカンタンカとスピリットの仲立ちをして、人を調和の世界に導く役割を持つ人)にパイプを捧げ、指導と助力を乞います。
メディスンマンが、依頼者の心の準備が不十分だと感じたら、断られることもあります。

聖なる祈りの場所は、メディスンマンが指定します。
行者の持ち物はバッファローの毛皮とパイプとガラガラだけです。
ガラガラは祈りの歌を歌うときに鳴らし、パイプは祈りを捧げるときの祭壇であり、お守りでもあります。

 

ハンブレチヤの最大の敵は孤独感

この行の最中には飢えや渇きにも苦しみますが、最大の敵は孤独感だそうです。
夜の山中は不気味です。

コヨーテの鳴き声が間近に聞こえたり、自分が人生で避け続けてきた事柄や人がおぞましい幻影となって襲ってきたりします。
こうした障害に打ち勝つ勇気を試されます。

辛い思いをしても、すべての人にビジョンが訪れるわけではありません。
むしろ、訪れない人の方が多いくらいです。

ビジョンが得られた場合には、その内容はメディスンマンにしか語られません。
これまでに聞いた話によると、動物や亡くなった近親者が現れてメッセージを伝えてくれます。
経験者によると、どの場合も非常にリアルで、とても夢や幻影とは思えないそうです。

 

重要なのは自分の声を聴くこと

ハンブレチヤは厳しい修行の1つであり、ホワイトイーグルが勧める瞑想よりずっと強い覚悟と準備を要します。
とはいえ、一人になって自分の深いところを見つめるという意味では、ハンブレチヤと瞑想は同じです。
北米先住民がいかに自分の声(自然の声)を聴くことを重視しているのか、がわかります。

「問題に直面したり疑いや迷いが生じたりしたときには、いつかまた光が差し込むことを信じ、ジタバタせずに勇気を持って立ち止まりなさい」という北米先住民からのメッセージ、しっかり胸に留めたいと思います。

参考:阿部珠理「聖なる木の下へ アメリカインディアンの魂を求めて」(角川ソフィア文庫)

第1話:http://www.el-aura.com/trinity_tomoko12/
第2話:http://www.el-aura.com/trinity_tomoko16/
第3話: http://www.el-aura.com/trinity_tomoko22/
第4話: http://www.el-aura.com/trinity_tomoko24/
第5話: http://www.el-aura.com/trinity_tomoko27/
第6話: http://www.el-aura.com/trinity_tomoko29/