北米先住民は大地とつながり、自然の循環の中で他人と協調して生きています。
彼らにとって自分と他人、あるいは生と死は分離した存在ではありません。
私たちの命はみんなつながっていること、人類だけでなく、自然や死者を含む、ほかのすべての存在とも分かちがたく結びついていることを知っています。
こうした彼らの知恵は、個々人がバラバラになりつつある私たち現代人にこそ必要だと思います。
彼らのように自己意識を拡大すれば、心軽やかに生きられるはずです。
先住民族の知恵を日常生活に生かす人が増え、社会がより良い方向に進んでいきますように!
他人に奉仕、他人を敬い、恐れなく生きる
死の恐怖があなたのハートに入り込まないように生きなさい。宗教のことで他人と争ってはいけない。他人の考えを尊重しなさい、そして自分の考えも尊重してもらいなさい。人生を愛し、完全なものとし、人生で出会うすべての物を美しくしなさい。
あなたの人生を長くするように、そして人々に奉仕することを人生の目的とするように努めなさい。生死の境を超える日のために、雄大な辞世の歌を準備しておきなさい。友達に会ったときは常に挨拶しなさい。人里離れた場所では、見知らぬ人にも挨拶すること。誰にでも敬意を払うと同時に、どんな人の前でも卑屈にならないように。
朝目覚めたときには食物と命の喜びに感謝を捧げなさい。感謝する理由が見つからないなら、何かが間違っている。
どんな人もののしってはならず、どんな物に依存してもいけない。乱用や虐待、依存(原文の単語はabuse)は賢者を愚か者に変え、ビジョン(先見の明、洞察力)のスピリットを奪ってしまう。
心の中を死の恐怖で満たしてはならない。そういう人たちは死を前にして、もう少し生かさせてくれ、もう一度これまでとは違った人生を体験させてくれ、と祈ることになる。あなたは死ぬ時が来たら、辞世の歌を歌い、故郷に帰るヒーローのように死になさい。
~ショーニー族のチカムシ族長(うずくまる虎)~
これだけですでに完璧なメッセージだ。
これ以上私が付け加えることは何もない。他人に奉仕し、尊重し、恐れなく生きることだ。
著者紹介〈マット・バレンタイン〉
マインドフルネスと瞑想の指導者。作家でありクリエーターでもある。
禅を学び、プライベートでは夫と父親の役割も果たす。
出典元:https://buddhaimonia.com/blog/native-american-wisdom
第1話:https://www.el-aura.com/trinity_tomoko12/
第2話:https://www.el-aura.com/trinity_tomoko16/