Trinity29 ドネーションvol.8宮本亜門さん

ドナーという言葉から派生した「寄付・奇贈」という意味を持つドネーション。理解のある方より商品を提供していただき、その収益金を慈悲団体に寄付します。それはあなたが届ける大きな愛。誌上チャリティバザーに参加してみて

沖縄に住むようになって、温暖化の影響が露骨に自分の家に押し寄せているのがわかるんです。海面が高くなっているし、去年は雨が凄くて家の近くで地盤沈下が発生した。一昨年は沖縄で雪が降って、今までならあり得ないですよね。弱いんですよ、人間が住んでいる場所は。人ってなるべく辛いものを見たくないんだろうな。その気持ちは分かるし、自分も戸惑っている一人です。 でも、結局一番しわ寄せがくるのは自然とともに原始的な性格をしている人たち。ある番組でケニアに行って、彼らはこの2年間で雨が降らなくなったと訴えていました。僕を救い主のように見てくれたんだけど、僕は何もできない。ただ、僕にも責任があるんじゃないかと。飛行機に乗り。車も運転した。冷暖房をつける普段の生活のなかで、地球の反対側に影響を与えていると感じてしまった。ある意味人間は生きているだけで温暖化をつくっていると言う人もいるけれど、生きていることには絶対意味があると思う。我々にできることがある。 便利な生活と自然の脅威から身を守る手段があることは、悪いことではないけれど、“生の感覚”を忘れがちになるじゃないですか。演劇もドラマも同じで僕はそれを大切にしていたいし、気づいたら「何も知らなかった」というのは嫌なので、まだまだ分からないことは懐疑主義になって考えていたい。フランスの友人によると、太平洋には北米大陸並みの巨大なゴミがゼラチン状になって浮遊しているそうです。それを聞くだけで「えーッ!?」と驚きますよね。沖縄の家も海岸のゴミが凄いんですよ。台風の後なんかアジアのゴミが流れ着いている。行動一つで何かを変えることができるなら、まず手をつけるべき。何かしないと気持ち悪くないですか?子どもたちのため、自分のためです。

 

PROFILE 出演家。1958年東京都生まれ。1987年「アイ・ガット・マーマン」で出演家デビューし、88年に「昭和63年度文化庁芸術祭賞」を受賞。2004年ニューヨークのオンブロードウェィにて「太平洋序曲」を東洋人初の出演家として手がけ、2005年トニー賞の4部門でノミネート。2009年は1月に「ドロウジー・シャペロン」、2月にはオペラ「ラ・トラヴィアータ」を出演する。

公式URL/www.amon-miyamoto.com

 

沖縄の伝統儀式に参加した宮本亜門さん。地球温暖化をリアルに感じるようになったのは、沖縄の自然と暮らすようになったからだと語る。

 

価値観が変わったもう一つの場所がケニア。彼らの力になりたいと暗中検索しているそう。水不足、農業技術支援など課題は多い

 

 

Presented by Amon Miyamoto 宮本壺門「愛と灯火のピースフルセット」¥15,000

出演・宮本亜門!?キャンドルが灯すあなたのスイートなリラックスタイム

a.上海で見つけたデザイナーズキャンドル ややピンクがかったレッドが映えるキャンドルは韓国のデザイナーさんのお手製。亜門さんが上海の小さなキャンドル屋さんで購入したそう。多少傷ありだけれど、それも亜門さんのリビングで飾られていたという使用証明。「キャンドルの灯は生きていて、明りが揺らめき、人も美しく見えるから好きなんですよ」とのこと。キャンドルのサイズ:縦12cm×横12cm×12cm。b.サイン本「宮本亜門のバタアシ人生」(世界文化社)「“目に見えないことを語ろう”と、異なる分野の方々といろんなことを対談しました。僕の人生についても少し話しています。心が軽くなってくれたら、元気になってもたえたらと思って本を出しました」と亜門さん。対談相手は、横尾忠則さん、よしもとばななさん、荒俣宏さん、茂木健一郎さん、須藤元気さんなど、そうそうたる著名人が集結。生きる上での不安や悩み、迷いが楽になる「生きるコツ」が満載の一冊は、人生のガイドになるはず。亜門さんの直筆サイン入り!Goods Photo:Kazuki Maeda

 

 

INFORMATION

『宮本亜門のバタアシ人生』(世界文化社)宮本亜門さんの最新著書。自殺未遂、引きこもり、対人恐怖症……すべてを経験済みの著者と11人の迷走者が対談。もがきながら生きる姿を晒した人生会話集。

 

Face to Faceで人々の自立を応援する 世界で30カ国のネットワークを持つ国際組織。各国の事務局は研修を受けたファシリテーターとは「物事が進んでいくことを容易にする人」という意味。人々が責任をもって仕事ができるように援助する。ベトナムでの植林、ベルーやインドネシアでの地震被災者支援、干ばつ被害の多いケニアでの農業技術研修、貯水池建設、食糧支援など活動は多岐に渡り、草の根のニーズに応じて政府の手が届きにくい僻地で30年以上に渡って活動をつづけている。

寄付先:NPO法人 ICA文化事業協会 TEL:03-3484-5092 URL:www.icajapan.org MAIL/staff@icajapan.org 住所:東京都世田谷区祖師谷5-17-33

 

ドネーションの参加方法 宮本亜門さん『愛と灯火のピースフルセット』を購入ご希望の方はMAIL、ハガキ、FAXでお申し込みください。抽選で1名様に編集部より購入のご案内を致します。締め切り:2009年2月27日 MAIL/trinity@el-aura.com FAX/03-3221-7877 住所/〒102-0085 東京都千代田区六番町6六番町共同ビル3F エルアウラ「ドネーション」係