ともくん宮崎からの手紙―! PART.7 「日本」の名付け親、饒速日と早日の峰 ―!……前編その2

思へば伊勢と三輪の神。

そして、能楽にある「三輪」というものにおいても、天照大神こと伊勢の神は、三輪の神とおなじである……というふうに描かれている点にも注目です。

「妙なる始の物語。思へば伊勢と三輪の神。思へば伊勢と三輪の神。一體分身の御事。今更何と岩倉や。その関の戸の夜もあけ。かくありがたき夢の告。覚むるや名残なるらん。覚むるや名残なるらん。」
尾鈴山を整地し、遥拝していたのは、あの卑弥呼の墓とメディアで紹介されていた箸墓古墳などでおなじみ、大和の主要神社をつくった三輪氏という人々だったといいます。

大和のルーツと、日向のルーツは一つ。
それをこの山が握っているのかもしれません。
考古学的にも、とても興味深いと思います。
今回旅でめぐってみたのは、尾鈴神社の上宮への登山! 早日の峰にのぼってみたよ!
さあ、どんな旅になるでしょうか。
いったいなにがあるんだろう。

(尾鈴山山中で転ばぬ先の杖を手に入れたともくん)

 

宮崎の隠れたナンバーワンパワースポット! 尾鈴神社上宮

とにかく、登山をなめている自分を反省してしまった。笑汗
ほんとうに10合目につくまで、気が遠くなるほどの時間がかかりました。
お弁当をつくってきてよかったし、たまたまそこら辺にある杖で決死のクライム!「ちょっとまて、道はこれで大丈夫か…………」
うわ~! 何度も滑りかけ、飲み物がおッこちで、飲料がほぼ底を尽きちゃった。
そしてそもそも靴が体育館用のものだった。ゴム靴。…………道理で滑りぬかるわけだ。
(良い子のみなさんは気をつけましょう汗)

(山の山頂はほぼ霧だ…………)

入口まで数キロあって、登り口からも急こう配を昇ってゆく。
これは、普通はいけないような場所だ…………だって神社の紹介サイトにも、尾鈴神社だけは記載されてなかったし。
でもこの尾鈴神社は①ハヤヒノミネ山頂の上宮と、②数キロ離れた別の山頂にある本殿の神社、③矢研の滝にある巨大な12メートルの天の磐船……

これらをすべて回るのにちょっと……3日はかかってしまいそうだ……。

これまでアマテラスの高千穂や、神武天皇の宮崎神宮とか、観光雑誌で見ていたスポットに多く行っていたので、まさか自分の地元の本宮がこれだけ体力が奪われるようなとこだったとは、灯台元暗しの境地を実感するともくんだったのでした笑

(人の顔のような光)

そして、ついに到着! うわ~これはすごい! 展望台はとても素晴らしい絶景! 空に到着した! そんな感じがする絶景でした。
そして、めのまえに見えてきた尾鈴神社上宮。とてつもないご神気が押し寄せ、フッ飛ばされるほどのエネルギーを実感してしまいました。

もうここから先は無言。
言葉にできない、もう感動だけがあった。そして思い出したのです。
ここにある祭神、饒速日命(にぎはやひのみこと)は、日本神話においては、私たちの住む「日本」という国の、名付け親として知られている人物だったということをー!

 

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(トップ画像/尾鈴山へ登頂②)