ともくん宮崎からの手紙―! PART.1 新岩戸地区からの手紙(天孫降臨の真実を追う)~前編 その2~

ともくんからみんなへ「宮崎からの手紙―!」つづき

大年神社にはともくんがインスピレーションで描いた「大年尊」 の絵画と古代史から見た神々の歴史を開設するパンフレットを展示アンド奉納させていただいているので、ぜひとも手に取っていただければ幸いです。

最近いろいろ看板からすべて里ニューされており新しくなっていて、特殊神事も多いことで有名です。

「百済の母」という看板が道沿いにあるので、わかりやすいと思います。

この大年神社の祭神は大年尊(饒速日命の幼名といわれている)。

それと百済からやってきて、 この土地でなくなり神として祀られたという王妃、之伎野(しぎの)妃、その息子である皇子福智王など。

大年尊は、 新年になるとやってくるお正月の神様といわれています。

お正月様などと呼ばれ、日の出の太陽を神格化した、穀物の神様、お米や稲穂をうみだす農業の神として

古代から日本人の土着神として信仰されてきたのだそうです。

イメージとしては、日本の皇祖神が天照大神という女神ですが、 歴史的には一般的に民間で祀られていた

太陽やその恵みで育成する生活に密着した穀霊を象徴した神様だということが言えます。

天照のお孫さんが瓊瓊杵尊というように、太陽と穀物は、古代人から見たら一体として見えた非常に神聖なものだったという ことが言えるのでしょう。

大年神社がある地区は、王妃の名前からとって鴫野(しぎの)とよばれているそうですが、文献やガイドなどの資料から見ると

鴨野、などと書かれていることもあり、 京都の鴨神社などをほうふつとさせます。

観光協会へ連絡し質問すると理由は諸説あるが、付近に鴨がたくさんいたため、こちらの名前になった、地名としてはこちらでも通るのだとか。

(新岩戸)

 

最古の太陽天照大神は新年の神、大年尊!?

ここでひとつ、鴨(かも)や鴫(しぎ)など”鳥”に関連する王族のお墓であることが垣間見えます。

実は僕自身、この大年神社に連れてこさせられる前まで、 同町のある神社周辺で不思議な体験をしたことなどがありまして。

とにかくこれまでの神秘的な体験には、必ずといってもいいほど、不死鳥や真っ赤な鳥など、鳥に関連する出来事が多く続出していたのです。

その起点となった神社は、周囲の何の変哲もない場所でした。でもなんだか不思議な気がして、におうなあと思っていた。

無理を押して「宮崎史跡調査」 などの貸出できない本を読み進んで調べていくと、その不思議な体験をした神社の項目を発見したのです。

なんとそこには消されてしまった祭神名が載っていて、その夢の通りでしたので、僕は戦慄したのを覚えていました。

それが「賀茂別雷命(饒速日の別名とされる)」でした。その神だけ消されており、大国主に置き換えられていました。

これもこの地で唯一です。

賀茂別雷が同一視される神が阿遅鉏高日子根神(あじ”しき”たかひこね)。

別名カモノオオカミといいます。

鴫(しぎ)が鴨(かも)に転化され、またつながるような気もしますね。

そして歴史を読み解いていっても点と線をつないでいくと、この大年神社につながってゆく不思議。

陰陽師の家系、鴨一族の祖神といわれる

賀茂別雷は古代の男の天照大神(アマテル、饒速日)のことで

その幼いときの名前を大年(オオトシ)と呼ぶということ。

鴨、鳥のトーテムを信じた人々が古代いたことが、

大歳神社を見てみると、実感できるような気がしたのでした。

そして古代の天照大神は、人々の生活を支え、 恵みを与えていた火の鳥であり、まぎれもない太陽の鳥神だったということも

直観できました。

(大年神と神社)

古代の太陽、天照大神はただ一人だけの人間としてではなく

神としても、人としても、伝説としても、幾重もの実態を伴った人物像として

設定され、その正体を隠されたものだったのではないか?

と僕自身感じてしまったのです。

卑弥呼も天照大神のモデルという説が考古学界でも出されているし、それも実際のことだと思います。

饒速日、火明命……同一人物とされる存在も、あまりにも多くあり、古文書や伝説によっても多くのストーリーを持っている。

その正体は、いまだに多くの謎をはらんでいます。

日本神話が始まったとされる地、日向。フィクションではない史実として、この地にかつて封印されていた天孫族を探す手がかりのひとつに

ある神社の伝説に僕もまた興味を持ったのでした。

それが比木神社の「百済王渡来伝説」でした。

 

 

(~動画~※日向の比木神社には出雲の皇子が眠っていた!? 百済王族渡来伝承)

 

前編その1はコチラ
https://www.el-aura.com/tomo20180409/

 

《天術家 天華とも さんの記事一覧はコチラ》
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