KUSAKA SAVIOUR 新訳~日本神話~PART 11 誕生クサカセイバー! 後編

みなさんこんにちわ! ともくんです! ついに先日から始まりました! トリニティ連載の新しいシリーズ 古事記や日本書紀などの日本神話のさまざまな謎や真相多くの知識を得てゆけるフィクション小説 「KUSAKA SAVIOUR 新訳 ~日本神話~」第10話をお送りしたいと思います。 さまざまな古代の神話の物語が現代によみがえる…… (注※物語はフィクションです。登場する人物 場所は一部の場所を除き実在のそれとは一切関係ございません。 物語としてデフォルメし対応させてわかりやすく描いてあるので続きを期待していてね♪)

日本神話の隠された事実を学べる連載小説!

~あらすじ~

地下には謎の陰陽師集団が太古の神を呼び起こそうとしていた。
天孫が降臨したあの山にふたたびもどってくるとき
少年と少女による地獄からの上下逆転ゲームが幕を開ける!
新しい時代の日本神話がここにはじまる……! 新しい日本が出産する、ぼくらでつむぐ180度(IWATO)回転SFストーリー! すべての常識が生まれ変わる。ひらけ、いのちの岩戸!

※原作 ともくん 小説のキャラクターデザイン※作画  トム/白ノ希望/あらら

――前編より――

時間軸は照彦が夢の中で、バイクを走らせていたら自分の母親が急に別人のように美しくなってしまって驚いた時までにさかのぼる。
目の前に20代の若さに若返って別人のようになってしまった美女の母がいることを
照彦が受け止めることができなかった。そのすがたは、以前見たような気がする女性だった。
この女性の腕に抱かされていたような、一瞬だけ腕のぬくもりやドレスの姿が思い出される。あれ? いまおれ。
真っ黒い髪に、神々しいまでの美女のすがたになった母。なんだか複雑である。母はもうおばちゃんというイメージで接してきたから
なんだかむずがゆいものがある。気を使うというか、美人になっても女性として見てはいないが、だからよけい変にかしこまる。
いったい自分の母はどうしてしまったのか、バイクを走らせながら考えていた
すると千里は、それまでみていた夢の男が
見覚えがあることを想いながら テルヒコに聞いた。
「もしかして、これも夢なのかしら? 夢ならテルヒコと若返ってデートしたいという
私の願望かもしれないからまあいいじゃないの♪ なんちゃって
若くて美人になれたんだしいうことないわ」
「なにいってんのあんた……まあ、そうね……ほんとに変な夢ってあるよねえ これを受け入れられているってのもなんだかなあ」
そんなアホみたいな冗談を言っている余裕が自分たちにはまだあったんだなと
テルヒコは思った。しかし本当にこれが夢で済まされるならいいが
夢とは現実に思えないほど目の前の光景が美しいからであった。
さっきまでのおじさんの声が遠くなり、背中に乗せていた母親の顔が妙に懐かしく感じられる。
この人は、本当に俺のかあさんか? それとも、別の誰かなんじゃないのか?
そういう気がしつつも、照彦は母親の顔を覗き込む。もう一人のほかの女が乗り移っているような瞳の色が垣間見えた。
すると、何者かに憑りつかれた様になり、千里は豹変した
シリウスっていう星、知ってる?」
へ? か、かあさん?
「しってるんでしょう?  私の名前を……おもいだして!」
バイクを走らせる照彦は、その瞳に吸い込まれそうになり、バイクはその瞬間転倒し大事故にあってしまう。
…………空中に投げだあされたテルヒコは一つのことを思い出す
そうだ、ぼくは…………
おれは
おれは、思い出さなければならない人がいる!
そうすると空中でストップモーションとなり、おじさんの言葉が一閃よぎる
「テルヒコ。さっき見せた地獄だがなあ、千人だったろ。本当の地獄のレプリカなんだが
本物はこの地球に何人のものがいた場所だと思う? クイズだ」
「おじさん! さっきいた人数じゃないの?」
「人類の半数だよ。」
え?………………

 

上下逆転の賭けゲーム

すると照彦は、目の前に鉄の劒があることに気づく。
なんだここは? そこは、霧島神宮の本山
高千穂の峰。あっ、ここは立花神社の由来地だ! 鹿児島と宮崎の県境。
なんで僕はこの山のてっぺんにいるの?
目の前には、天の逆鉾がある!
天のサカホコとは、天孫ニニギが高天原から降臨した時、草薙の劒を携えてやってきた
そののち国家平定を終了させ、二度とこの鉾が振るわれることの内容、天に向かって正反対に突き刺したのであった。
「180度正反対に逆転させる時が来たようよ! 天のテルヒコ!」
そういう女性の声が、天から聞こえる? 僕に何をしろというのだ⁉︎
あなたは、今祀っている神社の神を恐れるか、恐れぬか?
おまえは、わたしがいうならば、天が言うならば、いま世界のすべての悪を、闇を、罪を、お前自身が体験してきた一切の憎しみを
この日本をおおう、すべての神の世界から創り上げてきた矛盾を、切り裂き
切り開くことができるか?
その女神はいつになく僕に標高何千メーターの寒い、めちゃ寒いこの場でそう訴えてくる。僕は戸惑った。
「おまえはそれまで土台にしてきたもののすべてをおそれず、否定する勇気はあるか?」
おそれるな⁉︎ だって?