KUSAKA SAVIOUR 新訳~日本神話~PART 8 蒼い龍少女との出会い 後編

みなさんこんにちわ! ともくんです! ついに先日から始まりました! トリニティ連載の新しいシリーズ 古事記や日本書紀などの日本神話のさまざまな謎や真相多くの知識を得てゆけるフィクション小説 「KUSAKA SAVIOUR 新訳~日本神話~」第8話をお送りしたいと思います。さまざまな古代の神話の物語が現代によみがえる…… (注※物語はフィクションです。登場する人物 場所は一部の場所を除き実在のそれとは一切関係ございません。物語としてデフォルメし対応させてわかりやすく描いてあるので続きを期待していてね♪)

だがしかし、少女は朝起きるとテルヒコの横で寝ていた。
朝起きるたびにテルヒコを抱き寄せ、数十分ふたりで肌を寄せ合い過ごすのであった。
その状況が理解できない自分と、これでいいのかと思っている自分。
自分でも気まずい気持ちでテルヒコはいたが、それ以外自分の身の置き場もないことに
今いるところから逃げ出すような気持ちで少女と眠った。
ある朝起きると、良いところに連れていくと彼女はいう。
ついていくと、快晴の空にデージーの花がたくさん咲き誇る花畑があった。
そこではしる少女とテルヒコは自暴自棄になって、それ以上に神秘的なものを見た気になって
自分の中で封印していたものを解き放ち彼女を追いかけた。

 

君の名前はセリナ

「まってー!」彼女に自分から初めて抱き着いたテルヒコは真っ赤になり
押し倒してしまう。「ここで問題。私は誰でしょう」
と質問してくる少女。
「いったいだれなの? ぼくは……」
「日下部の息子 テルヒコ。」
この子は……「わたしはね、この土地の神様なのよ。お前の敷地内は全部水が豊かでしょう。お前が使っている水も私のものなのよ。」
「おまえの住んでいるところの神社、今はボロボロだけど、あそこがほんとの氏神様よ。 こんどいってみなさい」
「子供の時遠足できた時見てたのよ。 ちかくでバイトしていた時も見ていた。ずっと見ていた。」
ああ、あの神社か! あれ、すっごくくらいお堂になっていて、廃墟と思った。
「しつれいじゃよ! 子供の時も夢で出てきてやった! しかも本来は由緒正しき寺院で神仏習合じゃ!」
ああ、そうなのか……
ずっと自分が住んでいるところに何があるのかもしれなかった。ただ、彼女と過ごしているととても安心する。
今まで自分が人生で出会ってきたどんな人間たちよりも、温かく清らかで、子供のようにピュアで
こんなに温かい気持ちで誰かと一緒にいるのは、初めてだった。
こんなことをいうのは照れるが、とひとこと
「お前は将来絶対にわしの弟子となる日が来る。
“神業”というのを始める。それを教えたいのじゃ。ずっとここで暮らそう」
その一言に、もうたぶん自分は失うものはないと思い、テルヒコは言った。
「わかりました。神様の誓いを僕は破ることはないと思うから、かえるところなんてないから……」
テルヒコはしばらく抱き合い、少女を見つめていた。「君、神様なら名前は?」
と聞くと、「わしは、先日お前が見た祠にあったあの……」
「はらえなんとかってかいてあったのじゃが、名前がいくつかあるからのお。」
「なんとかって、自分の名前はわかるでしょう?」

「……っていってもそんな古臭い名前の神様今の時代誰も知らん。
おまえもどうせ知らんじゃろうが。 この土地もほとんどわしの名前をちゃんとまつっとらん……。
まあ、横文字っぽい今風な名前がいいな。なんでもいい。呼びやすい名前付けてよ。」

「僕じゃ思いつかないよ」
「じゃ、せおりつひめだから、せお……セリナ」

「せおなんとか……さっきのが君の名前?」
「名前などどうでもいいじゃろ」
「セリナは今日からおまえと暮らしたい 嫌か?」
「セリナ」
「ついてこい。一生わたしがいてあげる」
その神に、本当に自分は神と交流しているのか
挙動不審になることを隠せなかったが、テルヒコはその夢の中に包まれていた。
そうだこれも何かの夢だ、そう言い聞かせることで、テルヒコはセリナとともにすべてを捨てようとおもっていた。

 

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