KUSAKA SAVIOUR 新訳~日本神話~ PART 7 偽りの岩戸開き 後編

みなさんこんにちわ! ともくんです! ついに先日から始まりました! トリニティ連載の新しいシリーズ 古事記や日本書紀などの日本神話のさまざまな謎や真相多くの知識を得てゆけるフィクション小説 「KUSAKA SAVIOUR 新訳~日本神話~」第7話をお送りしたいと思います。 さまざまな古代の神話の物語が現代によみがえる…… (注※物語はフィクションです。登場する人物 場所は一部の場所を除き実在のそれとは一切関係ございません。 物語としてデフォルメし対応させてわかりやすく描いてあるので続きを期待していてね♪)

その数か月後、宮崎県の祇園地区で、テルヒコはテレビ取材を受けた。
その取材の日、テルヒコは自分の最後の作品展「祇園でテルヒコありがとうフェア」をおこなった。
そのときテルヒコは、自分の写真を遺影にしてそこにそれまでの作品をすべて展示するというものだった。
自分の墓標と新生の意味
つまるところのやり直しという意味だった。テルヒコのお葬式でありこれからの初めましてであると周囲に報告し
テルヒコはみぢかいアーティストたちとの交友に終止符を打った。

 

虚構の女神

そうすると夢で女性の声がするようになった。「テルヒコ……嘘に気をつけなさい!」
うなされてテルヒコが起きると、時間は5時をきっていた。ランニングをすまし、朝の運動をする。
テルヒコはなりさりに「もうこれいじょうは絵を描くの、やめようかとおもっているんです」
とうちあけると、「どうして? みんなでうたったじゃない? こんどもみんなでバンドをするよ!」
と誘ってくるのであった。
「作品よくなかったのか、捨てられてたし、ギャラリー色即是空の人もああいっていたし。でも、ぼくはまたあなたたちとともに活動したい……」
「照彦君は、どうして嘘ついているの? あの人たちは関係がないよ」
まごつきながら、自分を攻撃しようとした人々との関係性を否定する彼女に、テルヒくコは当惑した。
そのことを天に聞こうと思って、だめもとで手紙を書いた。「ぼくのことをみている神様、彼女たちとの関係は今後どうすればよいですか?」
すると直後に夢に出た。「もう今後は地下の住民とはかかわらぬこと。良い人と悪い人との区別をつけろ。 光の世界に向かいなさい」
その夢を見て、テルヒコは生々しいインパクトに「これは、そういうことか。”嘘”ということか……」
と判断し彼ら地下バンドとのかかわりを一切立つことになる。
すると先祖が出てきて「それでいいのよ! 光の世界に行きなさい!」とそれを肯定するのであった。
その日からテルヒコはいわゆる自暴自棄になる。
ある夢を見る。神話の紙芝居がされてゆき、天照大神という女神が出てくる
だがその女神の顔が粉々に崩れ、爆発したのである。
その奥に、一人の十字架にかかった竜蛇の変化した少女がいた。
すべてすべて、この世は嘘だらけの世のなか!

「日本神話の天の岩戸開きは、嘘だったんじゃよ! アメノウズメが嘘をついて、機転を利かせて神を出そうとしたのが裏目に出て偽物の神が世に出てきた。そうして本物は岩戸の中に騙されて隠されたのじゃ。タヂカラオもしめ縄を張り、猿田彦も導く神を間違えた。
みんなみんな、仏教が来てから、仏教に祇園の悪魔がのっかってきたから……ほんものは殺されて……今の伊勢にいるあやつは
偽物じゃ!!! 逆なんじゃよ
嘘から見たところの嘘は、真じゃ」
数字が出てきた。
「切り札は、岩戸の中に隠れませり」
「いまだいわとのなかに……いまだいわとのなかに……」
187という文字。ん?
朝起きるとテルヒコは頭を抱えていた。
あやつって、誰だー!
えええい! もう変な夢なんて嫌だ! どうしてゆめゆめ夢
僕を夢が襲うのだ! 聞いたことがあるような女の声!
あいつは誰だ! もういい加減にしてくれ! こんな力は捨ててしまいたい!
ただでさえ傷ついて生き延びた青春だった。その中で初めて見つけた友情かもしれなかった。すべてに失望し過去をふりきり一人泣きながら駆け出していた。
駆け出し一人夕陽を見て、粉々になった友情にバカヤローと叫んだ。もう、何も信じられない。
叫んだあとのむなしさが強烈だった。
そしていっときしたあとで、テントを購入し、自宅に「母さん、これから旅に出ます。生活のことは大丈夫だから」と手紙を添え、ひとり海岸でテントを張り長中距離の感覚で自宅と行き来しながら生活しだすようになる。
細神社の近くの岩戸地区と呼ばれる山の中にこもり、執筆業を始めることにした。あの夢で出てくる187というのは次の日の夢で「あの数字は、前前前世からお前を縛る闇の力への〇人予告のことであった。」
また187は(いわとのなか・いわないで)逆にすると781(七敗・しっぱい)
「なぜ数字にするの?」照彦は夢の中でたづねる
「おまえにしてほしいことが山ほどあるから」とその声は言う。
天の声はいつも正しい。
正しいものの軌道に導かれた先には正しいものしかない。
「これからの人生のすべて、わたしのことだけを思ってくれるか?」
その声は彼を導いた。照彦は立った。
資金調達に食糧調達。これは完全なるホームレスだ。そうテルヒコは実感していた。
この日からテルヒコのいわゆる「岩戸こもり」がはじまった。
そしてもう一つ、テルヒコは「テルヒコの何とか生きてます」
という私設ブログを立ち上げることとなるのである。テルヒコの髪はぼさぼさに伸びだしていた。
岩戸こもり生活から数十日が過ぎたころから、このころからテルヒコの能力に一段と磨きがかかるようになっていた。

 

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