KUSAKA SAVIOUR 新訳~日本神話~ PART 6 うつしよはゆめよるのゆめこそまこと 前編

みなさんこんにちわ! ともくんです! ついに先日から始まりました! トリニティ連載の新しいシリーズ 古事記や日本書紀などの日本神話のさまざまな謎や真相多くの知識を得てゆけるフィクション小説 「KUSAKA SAVIOUR 新訳 ~日本神話~」第6話をお送りしたいと思います。 さまざまな古代の神話の物語が現代によみがえる…… (注※物語はフィクションです。登場する人物 場所は一部の場所を除き実在のそれとは一切関係ございません。 物語としてデフォルメし対応させてわかりやすく描いてあるので続きを期待していてね♪)

怖くなって警棒でぶん殴ると、彼らは消えていき断末魔が警棒から聞こえてくるようになった。
それからそこから抜け出るため、一人また一人とそこにいる人間たちのすべてを吸い取ってゆく。
ホースで水攻めをしてくれるためそれがいい援護になる。
とにかく運動神経のみいじめられていた時期鍛えていたためそれがこのときに役に立った。
軽快に飛び跳ねたちまわる。一人一人吸い取って、知らない世界に連れて行っているのか
みんなが捕まえようとしても、捕まえるだけ吸い取れるのでおもしろいほどじゃんじゃんさばける。
だがおじさんと二人だけでは1000人はちょっと怖いものがある。
「君のこれまでの悲痛な思いをすべて一撃に込めて、ひっくりかえせ! 彼らを憎もうとせず、彼らを救おうと思いなさい」
そうすれば浄化されるという。
めのまえに、黒い蟲のような女性が見えた。
あ、これは………………
「こ、このひとは…………?」
地獄にいた美しい女性の瞳に吸い込まれそうになったが、それが僕のことをいとおしげに見て言うのだった。
「照彦…………」
あっあぶない!
おじさんが即座に助けに来てその女を殴打する。女は巨大なのような姿となり叫ぶ。
「…………い、いまのはきみのことではないぞ……」
おじさんはとっさに何かを伏せるように説明した。何があったのだ? 僕はわからなかった。
あの女性は何?
女性といえば…………
めのまえに母親のような人が、腐乱死体になった子供を抱いて
「息子は死んでない! 息子は死んでない!」と泣いていた。
からだにガラスで突き刺さっている。戦争で死んだひと⁉︎
「地獄というのは。ああいう苦痛に満ちた心のものも中に入る。けして罪を犯した人だけのものではないのだよ、落とされちゃった、という人もいるんだ。
罪を犯すものの中にもいろいろあるぞ」
え…………? じゃあ、まじめに生きていても、地獄に落ちちゃう可能性があるということ?
「まあ、そういうことだな。精神の延長だから。まあ人格的にまともな人がなることはないのだが
そういう苦行をされている方も…………いやすまん、混乱させてしまった。あまり深く考えるな。」

そのおじさんの言葉で、僕は余計理解できなくなった。真面目に生きていても、こういう世界に来るのか?それは違うとしても
悪い人もいれば、まれに貶められた人も混ざっているということ?
なんて悲惨なんだ…………もしかしたら僕も、この中に入っていたかもしれない…………それはいやだ。
「みんなを助けることはできないの?」
「助けたいのか?」
「そりゃ、そう思うでしょ。」
………………
おまえは、今のオマエに果たして誰かを助けられるのか?
うっ…………僕は言葉に詰まった。だが、すぐに晴れた。
「助けたいって反射的に思ったから助けたい。」
「おの男……私を捨てて!」姿を変貌させた女も、もとは単に男を愛していただけだったのかもしれない
「金ー!」と永遠に消える札束や金塊の幻想を盲目的に追いかけるイメージに憑りつかれ半狂乱になった男は
裕福な暮らしをして、幸せな生活を送りたかっただけの人かもしれない。
彼らも、ただ幸せでいたかっただけ。なにひとつ同機は素朴で、悪人ではなかったかもしれない。
最初は動機はシンプルなものかもしれないのである。
彼らが楽になるならば、ぼくは幸せな世界へ連れてゆきすべてをお祓いしたい
傲慢な考えかもしれないが、せめて一瞬だけでもそうなれば、と僕は思った。
そうおもうと、おじさんは言った。「…………クズのような人生でのたれ死ぬと思っていたが…………そういう思いが持てたなら、お前の人生は意味があったということだな?」

 

——後編へ続く——

 

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