KUSAKA SAVIOUR 新訳~日本神話~PART 5 旅立ち 後編

みなさんこんにちわ! ともくんです! ついに先日から始まりました!  トリニティ連載の新しいシリーズ 古事記や日本書紀などの日本神話のさまざまな謎や真相多くの知識を得てゆけるフィクション小説 「KUSAKA SAVIOUR 新訳 ~日本神話~」第5話をお送りしたいと思います。 さまざまな古代の神話の物語が現代によみがえる…… (注※物語はフィクションです。登場する人物 場所は一部の場所を除き実在のそれとは一切関係ございません。 物語としてデフォルメし対応させてわかりやすく描いてあるので続きを期待していてね♪)

日本神話の隠された事実を学べる連載小説!

~あらすじ~

昭和東京オリンピックの日、主人公ちい子は川のほとりの神社で謎の青い瞳の少女に出会う。
ちぃこの息子テルヒコが生まれ、学生時代より謎の夢に導かれるようになってゆく。

霊力が目覚め、水の女神と出会った照彦の少年時代。
そんななか不思議な夢にいざなわれ、照彦はあの世とこの世をめぐる冒険の旅へと出た。

※原作 ともくん 小説のキャラクターデザイン※作画  トム/白ノ希望/あらら

――前編より続く――

 

エンマノカガミ

と赤い携帯電話のようなものをもらったらそれが僕の体の中に溶けていった。
わわわ! こりゃなんじゃろほい⁉︎ と驚くと
「お前の潜在意識の中にあるだれかと通信する、という概念を利用させてもらった。こちらがお前と通信したいという意志だ。
これから意識で儂とお前は会話できる仲になった。仲良くしようじゃないか」
仲よくしようってなんか変な表現だなあと思いながら この人は僕のことを知っているんだ……
どうやら僕に危害をくわえる人じゃないんだなあ。
と思っていると「おい照彦、いまそこにいる人間どもは、全員おまえが恐れる種類の人々だぞ
お前さんをいじめてきた人々もすべてそこにいるじゃないか。彼らも実は、死んでいるのだ。
おまえが自分の置かれた状況を理解し悟らない限りその空間からは脱出できん」
……ぼく、しんでいるの?
「いや、半分死んでいるともいえるし、死んでいないともいえる。
生きて帰りたくば、お前はこの空間ではこいつらと意識で対決ができる 相手を所定の所へ転送し、自分を守りこちらに戻ってくること」
スタート! という声とともに、一人取り残された。
するとさっきまでの会社員が「あんた、ここからの出方わかってるんだよな! おれたちを連れて行ってくれよ!」と
すがってきた。さっき僕を殺そうとしてきたやつらが
蟻のように群がってきた。なかの女の子が「あんた説明しなさいよ! さっきのはなに? 貸しなさいよ」そうしたいと思い一緒に出ようとすると、
女の子たちは見えない力で張り手打ちされ、ぶっとんでしまった そうして男の人には天から声が。
「みなさんごきげんよう、あいにくだがそれは無理なんだよ。だってあなた方はもう」
「うわ~! いやだ~! 俺は死んでないぞ~俺はまだ生きてるじゃないか! ほら、体だってあるし、声だってこんな風に」
だんだん男の顔が醜い怪物に変貌していき
溶岩の魔物のような生き物となった。そして磁石のようにかつて学生時代いじめていた少年たちも爬虫類やナメクジなど、様々な怪物へと変貌した。
これで黒いタイツの集団を20人ほど交えればなんかシ●ッカーに見えなくもない。と僕は妄想してしまった、あらあらいけないいけない。というかこわっ!

「あれ……」
「ああみっともないなあ。おい照彦。彼はなあ…ああやって立派に生きて、とても素晴らしい人間としか見えない人であっても
本性はああいう存在だった……。 彼らは実にうまい具合に、姿を擬態させているのだ。願望を具現化した獣もいる。
彼は、強姦未遂を繰り返してパソコンの中にはその写真の数々。
帰宅中に交通事故で死亡。高い世間の評価に反し、地獄の中では欲世界の番人。魔物の中の初級クラス。
こいつは事件の常習犯だが、親のひいきで何度も少年院送りにならず住んでいるな、あこいつは……
……え? 僕の友人のあいつも、こいつもいる……!
「ああ、あいつらはお前をいじめた影の主役だぞ」
自分らが一番よく分かっているよな?
……なんだって? 友達じゃなかったのか?
「…………照彦、現実はそういうものだ。気にするな」
おじいさんは、さらっと 言った。僕はそうさらっとは受け流せなかった。
どうして? いっしょにあれだけ仲良かったじゃないか! なぜ……