KUSAKA SAVIOUR 新訳~日本神話~ PART1誕生

この物語は、「あの世」といわれる不思議世界が、ふしぎなことではなくて 誰でも一般的に行き来することができ だれでもコンビニに行くように遊びに行けるようになった 、 ほんとうに最近の未来のお話。

日本神話の隠された事実を学べる連載小説!

みなさんこんにちわ! ともくんです!
トリニティ連載の新しいシリーズ

古事記や日本書紀などの日本神話のさまざまな謎や真相、
これまでだれも気づくことのできなかった多くの秘密を
多くのリアルを取り入れた多くの知識を得てゆけるフィクション小説にして
皆さんとともに体感できるように綴っていこうという発想で
お送りしてゆこうと思い、構想に数年を費やした物語
「KUSAKA SAVIOUR 新訳 ~日本神話~」
を、数多くの記事とセットで紹介してゆこうと思います!

君の名は。のレヴューで紹介した本当に天照である饒速日と瀬織津姫など
さまざまな古代の神話の物語が現代によみがえる……
これからもなんだかんだのともくんの連載を応援していてほしいな~!
連載される物語も応援していてほしいです♪

※原作 ともくん 小説のキャラクターデザイン※作画  トム/白ノ希望/あらら

 

KUSAKA SAVIOUR 1話(御産れの刻ぞ近づく)

かごめかごめ

籠の中の鳥はいついつでやる

よけの晩に鶴と亀がすべった

後ろの正面だあれ?

「ちい子!……お前の息子の本当の名前は」

はっ!

時計は深夜2時をきっていた。

千里は何日もねむれなかった。

それはみずからの息子がどこか遠くへ行ってしまう夢を毎日毎日見ていたからである。

「照彦……テルヒコ……待って! 母さんを一人にしないで!」

千里の息子は日下部家の一人息子、照彦(テルヒコ)といった。

テルヒコは田舎で菜園を営んだ り、フリーライターをしたり、何でも屋をおもいつきで始め

全国を旅したりなんとかその日ぐらしを行う超貧乏青年だった。

海岸にテントを立て、20歳になったテルヒコは今日も「てるひこ何とか生きてます!」

という私営ブログを執筆していた。なぜ自宅があるのに

テルヒコは今日も海岸で一人テントを張り続けるのか

なぜサバイバル精神にあふれたことを今日もやるのか。それは

彼の不思議な「夢」のせいにあった。

その夢から逃れるため、家族とは意図的に距離を置くようにしていた。

また次その夢に襲われたら、ほんとうに自分は自分という人間ではなくなってしまうのではないだろうか?

テルヒコはただそれだけを恐れた。

「草薙の剣ってしってる?」

……草薙の剣。日本神話、とりわけ古事記や日本書紀で

英雄神スサノヲノミコトが悪の神ヤマタノオロチの尻尾から取り出したといわれる

三種の神器のうちの一つ。現在熱田神宮に保管されているといわれる

本物ははるか古代になくなってしまったとされるその神剣。

この物語は、「あの世」といわれる不思議世界が、ふしぎなことではなくて

誰でも一般的に行き来することができ

だれでもコンビニに行くように遊びに行けるようになった 、

ほんとうに最近の未来のお話。

2020年の東京オリンピックの直後に起こった様々な現象のせいで

人類の約半数以上が「夢とは思えない不思議な夢」

を見る。

その体験により、国際的にあの世の事実が証明されるようになった時代。

再びその草薙の剣(クサカセイバー)をめぐる事件が、日本国内で起ころうとしていた。

その騒動が起こる前夜といえるある日、テルヒコもある変わった不思議な夢を立て続けに見るようになる。

テルヒコが夢で出会う少女は青い瞳の龍女のようにみえた。

真っ黒い長髪に現代ではお目にかかれないようなはか なさを持つ透明感のある美少女の

姿をしたその神は自分のことを「セリナ」と呼んだ。

「おまえは将来わしの婿となる。」

セリナはテルヒコと再び再開することを約束し

夢の続きを見せてやろう……

そうつぶやくと、扉を開いてゆく。

目の前には数果てしない地獄に落ちてしまった人々の成れの果てがあった。

欲望に落ちぶれた人、嫉妬に狂った人、自分の罪を自覚しない人々……

その少女は、テルヒコのからだに触れることで、一つの魂となる。

人間ではない大いなるものの力を与えられたテルヒコは

多くの罪びとた ちをときには祓い時には抱きしめ癒し、天国へ救ってゆく

セリナの体は、水の女神であると同時に、悪魔たちに地下に封じられ九頭竜と化し

その呪いにより、角には鬼を思わせる角が生えていた。

九頭竜に隠された「草薙の剣」

クサカセイバーといわれる謎のシステムを巡って

母親である千里、息子であるテルヒコ

そして謎の少女セリナ

彼らを付け狙う(鴉)という秘密結社の人々により繰り広げられる

物語が幕を開けようとしていた……