今が旬の大根。美味しいだけでなく、喉の痛みにも効果的だった!

大根の中でも特に重要とされるのが「酵素」。「健康や若返り、美容効果」などをもたらしてくれるとして最近話題の酵素ですが、大根には何種類も含まれています。

【風邪の初期症状を緩和する】

いよいよ、秋も終わりが近づいてきました。寒さが本格的になるにしたがって空気も乾燥してきます。空気が乾燥することで、ウィルスなどが活発に活動をはじめるということもあり、この季節は「風邪などの病気に注意が必要」といえるでしょう。

風邪の初期症状には、さまざまなものがありますが、風邪をひく前にも、風邪が治ってからも、しつこく悩ましてくれるものとして「喉の痛み」と「咳」があります。特に咳は、肉体的に苦しいだけでなく、例えマスクをしていたとしても、周りの人から心配がちな視線をもらったりと、精神的にも疲労感を与えてくれるもの。

もちろん、風邪をひいているときには、薬を飲むことで喉の痛みや咳をかなり緩和することが可能ですが、熱が下がって、体調も悪くないけれども、咳はまだ出てしまうというケースや、妊婦さんのように風邪薬を飲めないというケースもあります。そんなときには、「江戸時代から風邪薬」として使われてきた「はちみつ大根」を使ってみましょう。

 

【大根は冬が旬】

大根は、さまざまな品種が出回っているために、「一年中売られている」ようなイメージがありますが、基本的に旬は「冬、11月〜2月頃」にかけてとされています。とてもポピュラーな野菜ですが、その歴史は古く、「今から4000年以上前のエジプトにおいて、すでに食用にされていた」という記録が残っています。

 

【天然の栄養剤大根】

一見地味な大根ですが、その中には「多くの栄養素が含まれています」。ビタミンCやビタミンA、ビタミンEといったビタミン群にくわえて、皮には毛細血管を強くしてくれるという、ビタミンPも含まれています。さらに、葉っぱの部分は緑黄色野菜と同じぐらいのビタミンが含まれており、ベータカロチンやカルシウム、ミネラルなどの栄養素も豊富ですので、丸ごと全部が栄養剤のような野菜といえるでしょう。

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【話題の酵素もたっぷり!】

そんな大根の中でも特に重要とされるのが「酵素」。「健康や若返り、美容効果」などをもたらしてくれるとして最近話題の酵素ですが、大根にはいくつかの酵素が含まれています。「オキシダーゼ」という酵素は、発がん性物質を抑制する働きがあるとされていますし、「ジアスターゼ」という酵素は、「消化酵素」といわれるように、食物などを効果的に分解して胃もたれや、胸焼けに効果的なのです。

 

【喉の痛みを減らす抗炎症殺菌作用】

このジアスターゼは消化を助けるだけでなく、「炎症や痛みを緩和する力」もあります。さらに、辛み成分である「イソチオシアナート」にも殺菌作用があり、なおかつ白血球を活性化させ「免疫力をアップさせる」という効果もあります。

こうやって紹介してくると、大根が風邪薬として使われていた理由がわかると思いますが、そんな大根を活用したものが、前述したはちみつ大根となります。こちらは、はちみつと大根の相乗効果によって、「喉に潤いを与え、殺菌と炎症や痛みを緩和し、喉の痛みと咳を抑えてくれる」ものなのです。

 

【はちみつ大根を作ってみよう】

即効性もあり、なによりもオール天然素材で作れるはちみつ大根ですが、その作り方は「非常に簡単」です。そこで、今回は最もポピュラーなレシピを紹介しましょう。

用意するものは「はちみつ」「大根」「密閉容器」。大根を切って、それを密閉容器に詰め込みます。容器のサイズにあわせて、大根は用意しましょう。切り方は基本的に自由です。短冊状でも、サイコロ状でもかまいませんが、できるだけ容器にぴっちりと入るようにした方がいいでしょう。