英国スピリチュアリスト協会の基盤となった交霊会〜SAGBの根本ともいえる「交霊会及び霊媒」

日本でも大正時代には千里眼や交霊会が一時期話題となったものの、同じく卓越した能力者がいなくなったことで下火となったことを考えると、「優秀な能力者が輩出されるのにはある程度サイクルがある」のかもしれません。
英国スピリチュアリスト協会の基盤となった交霊会〜SAGBの根本ともいえる「交霊会及び霊媒」

【19世紀最高の霊媒師 ダニエル・ダングラス・ヒューム】

前回は、「英国スピリチュアリスト協会(SAGB)」について、その概要や歴史、またイギリスのスピリチュアルに関する情報などを紹介しましたが、今回はSAGBの根本ともいえる「交霊会及び霊媒」について紹介しましょう。

SAGBをはじめとして、19世紀に多くのスピリチュアルな団体が創られたわけですが、その要因となったのは、やはり「交霊会」。
様々な霊媒が交霊会を行い、霊の実在をアピールしていましたが、その中でも特に有名なのが「ダニエル・ダングラス・ヒューム」。

彼は幼少期から霊能力をもっていたとされていますが、現在ではほとんど見ることのできない「物理霊媒」でした。
物理霊媒とは、「交霊会で物理的な現象を引き起こすことのできる霊媒」のこと。
彼が引き起こした現象としては「ポルターガイスト」「ラップ音」「エクトプラズム」などといった比較的一般的なものはもちろん、などという信じられないようなものまであります。

(ダニエル・ダングラス・ヒューム/ウィキペディアより)

 

【貴族から科学者まで、多くの人が霊を体感した!】

彼が得意としていたものとして「霊の手の出現」という現象があります。
これは交霊会において、何もないところに白い雲のようなエクトプラズムともいえる物質を出現させ、そこに霊が宿ることで「手が物質的に現れ、実際に触ることができた」といいます。
こちらは体験した人が非常に多く、「ナポレオンの子孫や、著名な科学者であるクルックス教授なども体験した」という記録が残っています。

ナポレオンの子孫をはじめとして、ロシアでは皇帝に謁見したり、ローマでは教皇に謁見するなど、多くの貴族と交流していたこともあり、金目当てのペテン師というとらえ方をされることもあるヒュームですが、彼は「心霊現象を見世物にしてお金を取る」ことはなく、また、「その現象がトリックとして見抜かれたという記録も残っていません」。
当時のハーバード大学の調査グループによっても、トリックは発見出来なかったのだそうです。

 

【下火になってきた交霊会を現在でも続けるSAGB】

彼の他にも19世紀には多くの霊媒師が存在し、ヒュームほどの豪快な現象を引き起こすことはないものの、ポルターガイストやラップ音、さらには霊との対話などは日常茶飯事で行われていました。
そのためにSAGBなどの組織ができ、現在でも霊媒が存在するというわけです。

ちなみに、「交霊会は20世紀になってからすっかり下火」となり、ホームのような現象を起こす人物は存在していませんが、SAGBでは現在でも「デモンストレーション」として交霊会が行われています。

こちらは、「ほぼ毎日行われているものであり1時間で600円、90分で1,000円から1,500円前後」となっています。
内容的には霊と交信し、参加者を見守る霊からのメッセージを伝えたり、場合によっては参加者から小物を借りて、そこからサイコメトリーによって情報を読み取るなども行うようです。

 

【今でも交霊会を行えるのは、霊媒を養成するしっかりとしたカリキュラムがあるから】

19世紀以降、イギリスやアメリカではヒュームのような卓越した霊媒が輩出されなくなったことから、どんどんと交霊会は下火になっていきました。
日本でも大正時代には千里眼や交霊会が一時期話題となったものの、同じく卓越した能力者がいなくなったことで下火となったことを考えると、「優秀な能力者が輩出されるのにはある程度サイクルがある」のかもしれません。

そんな状況にありながらも、SAGBは現在でも交霊会を続けられるのは、常にある一定のレベルの霊媒を輩出するカリキュラムが存在しているという点が大きいといえるでしょう。
さすが「1世紀以上続いている老舗の組織」です。

そんなSAGBで長らく講師として活躍してきたキース・ビーハンさんについて、次回は紹介していきましょう。

The best spirit media of the 19th century.
The secret of the Seance.

 

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