瞑想で痛みは克服できる? 脳と痛みの秘密

脳の機能は、現代の科学でもまだまだ解明されていない部分が多いものですが、「瞑想や意識の集中といったスピリチュアルな技法によって、実際に物理的な肉体をコントロールすることが可能」ということが、科学的に証明されているのは確かです。
瞑想で痛みは克服できる? 脳と痛みの秘密

【人間にとって痛みとは?】

「痛み」というのは、私たち人間にとって「不快な刺激の代名詞」ともいえます。好き好んで痛みを求めるという人はあまりいません。そもそも、痛みというのは「肉体に危機的な状況が起きている」ことを伝えるものですので、しっかりと感じ取れないと、逆に寿命を短くしてしまうことにもなりかねません。

とはいっても、強すぎる痛みは人を死に導くこともあり、「古来から痛みを軽減するための様々な方法」が模索されてきました。様々な薬草を調合することで、痛みを取り除く麻酔薬が産み出され、それがどんどんと洗練されていくことによって、大規模な手術が可能となり、「人間の寿命を大幅に伸ばすことに成功」しました。

 

【痛みの感じ方には個人差がある】

このように、私たち人間の健康と切っても切れない関係がある痛みですが、実はその感じ方にはかなり個人差があります。一般的に「女性の方が男性より痛みに強い」とされています。それは、出産という人生の一大イベントを経験するために必要な能力といえますが、女性の中でも痛みを感じやすい人はいますし、男性でも痛みに強い人は存在します。

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【科学的な研究で明らかになった痛みに強くなる秘訣とは?】

イギリスにあるマンチェスター大学の研究チームの研究によると、脳にある「オピオイド受容体」という、エンドルフィンなどの体内で生成される「鎮痛作用を持った成分に対応した受容体が多いほど、痛みに強い」ということが明らかになっています。これは、痛みを何度も感じているうちに、オピオイド受容体が増加し、それによって痛みを感じにくくなるということであり、ある意味脳内で進化が起こっているといえるものです。この受容体を増やす方法としては、痛みを受け続けるだけでなく、「運動をする」という方法もあることがわかっていますので、「痛みに強くなりたければ運動をすればいい」ということになります。

 

【脳にアプローチすることで痛みを軽減する】

また、「脳の機能を適切に使うことで、痛みを軽減できる」ということもわかってきています。痛みがあるときに、それが単に不快なだけのものではなく、「将来的な利益へと繋がるもの」だと考えることで、痛みへの耐性があがったという実験結果があります。これは、痛みを感じるときに、「筋肉痛」のように筋肉が成長するために必要な痛みであると考えるというものです。自分を騙しているようですが、実際にそれによって痛みが軽減された人が多くいるのです。

アメリカのブラウン大学で行われた研究によると、「ある一定の箇所に意識を集中することで、その他の場所で感じる痛みが軽減する」ことがわかっています。これは脳が情報をあえて遮断することで引き起こされているのです。つまり、「人間の意思次第で痛みは無視できるようになる」というわけです。この研究を元に、痛みを無視するための「瞑想のトレーニング」を2ヶ月近く積むことで、かなりのレベルで痛みを制御することができました。

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【催眠や瞑想は痛みに有効】

確かに人の感覚というのは曖昧なものであり、催眠によって熱くないものを熱いと感じさせたり、さらに痛みを取り去ったりすることが可能というのも、「脳を騙す」「コントロールする」という方法を用いているわけです。脳の機能は、現代の科学でもまだまだ解明されていない部分が多いものですが、「瞑想や意識の集中といったスピリチュアルな技法によって、実際に物理的な肉体をコントロールすることが可能」ということが、科学的に証明されているのは確かです。

痛いのが苦手という方は、まずは運動をして脳内のオピオイド受容体を増やしてから、瞑想によって肉体への集中などを身につけるようにすれば、かなり確実に痛みをコントロールすることができるようになりますので、チャレンジしてみてはいかがでしょう?

How to control the pain.
Meditation is to alleviate the pain.

 

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