老化を促進させ、糖尿病やアルツハイマーへと導く恐ろしい「AGEs」とは?

今後、科学が発展していくことで、AGEsを速やかに分解したり、排出する薬も開発に成功するかもしれませんが、そういった未来にたどり着くためにも、日頃の節制を大切にしましょう。
老化を促進させ、糖尿病やアルツハイマーへと導く恐ろしい「AGEs」とは?

【AGEsとは?】

「AGEs」という言葉をご存じでしょうか? 「エージス」や「エイジス」などとも呼ばれますが、こちらは「Advanced Glycation End Products」の略称。こちらを日本語に直すと「終末糖化産物」というようにになります。終末という名称からは、「ちょっと怖いイメージ」がありますが、果たしてどのようなものなのでしょうか?

こちらは、複数形である「s」がついていることからもわかるように、厳密にいうと1種類の物質ではなく、様々な種類があります。AGEsは「タンパク質と糖が加熱されることで産み出されます」。つまり、私たちが普段口にしている多くの食べ物に含まれていることになるわけです。

といっても、体内に摂取されたAGEsは、ほとんど分解されてしまいます。このために、以前、AGEsはあまり危険視されていなかったのですが、近年の研究によって「約10%程度は分解しきれずに蓄積される」というのが定説になりつつあるのです。

 

【なかなか排出されず、身体全体に影響を与えるAGEs】

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10%というとたいしたことのないように思えるかもしれませんが、AGEsは「一度蓄積されてしまうと、排出するのが困難」という特性があります。さらにAGEsは外部から取り込むものだけでなく、「体内で生成されるもの」もあります。こちらは、体内で余剰に成ったブドウ糖がタンパク質と結びついて体温で加熱されることで産み出されるものであり、「年齢と共に生成量が増えて」いきます。また、「血糖値が高いほどAGEsの生成量も増えます」ので、不健康な食生活を続けていると、どんどんと悪循環に陥ってしまうわけです。

ではAGEsによって、身体はどのような影響を受けるのでしょうか? 私たち人間の身体を構成する重要な要素であるタンパク質と糖が結びつくことで生成されるのがAGEs。タンパク質は、「皮膚、髪の毛、筋肉、骨、血管、臓器など」身体の大部分を構成していますが、AGEsはそういったタンパク質がもつ、「本来の働きを阻害してしまう」のです。つまり、肉体全体に影響が及ぶわけです。

 

【お肌のハリが悪くなるのもAGEsが原因だった】

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女性にとって気になる部分である「肌」。その「70%はタンパク質で構成されて」います。この部分にAGEsが生成されると、「弾力やハリが失われるだけでなく、老化が促進されシミやシワが生まれてしまう」のです。元々、肌のタンパク質であるコラーゲンは新陳代謝が比較的遅いものですので、一度AGEsになると、「排出されるまでとても長い時間」がかかってしまうために、日頃からの注意が必要になります。

同じようにコラーゲンと関係の深い、血管もAGEsになることで、同じように弾力が失われ、その結果「血流が悪くなり、場合によっては血栓ができたり、動脈硬化」という大きな障害をもたらすことにもなります。

 

【AGEsがもたらす様々な疾病】

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また、そもそも血糖値が高い人は、AGEsの生成が増えるわけですので、糖尿病の人はかなり気をつけないとAGEsが大量に産み出され、「糖尿病が悪化するだけでなく、様々な合併症を引き起こす」ことにもなりかねないのです。これらは、あくまでも一部です。前述したように身体の大部分がタンパク質で構成されていることもあり、「アルツハイマー病の原因」となったりもするために、AGEsは「老化原因物質」などとも呼ばれているわけです。

原因物質がわかっているならば、AGEsを速やかに排出することができれば、「老化を遅らせるこがは出来るのではないか?」と思うのは当然です。現在、これらの研究は進んでおり、糖尿病の薬のひとつに、AGEsに働きかけることができるものが存在しています。ただし、AGEsには、さまざまな種類があることから、すべてのものを抑制したり排出する薬の開発には、現在でも成功しておらず、研究が続いているのが現状です。

 

【老化原因物質であるAGEsを生成しない方法】

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最後に、現時点で私たちが可能なAGEs対策を紹介しましょう。

・人工甘味料の入った飲食物を避ける

人工甘味料は、特にAGEsを大量に生成することがわかっていますので、このようなものはなるべく避けるほうが良いでしょう。

・食べ物の焦げに注意する

食物の焦げには、AGEsが含まれています。美味しい部分でもありますので、これらをすべて避けるというのは難しいですが、好んで食べるのはやめておいた方が無難といえるでしょう。

・血糖値を急上昇させないようにする

ある意味で、もっとも根本となる対処法です。食事の時に糖質の吸収を抑える順番で食べたり、ゆっくりと噛んで食べることで、糖質の吸収を緩やかにする、また、食後に身体を動かすなど、ダイエットにも適している生活をすることでAGEsも対策ができます。

AGEsは、体内でも生成されてしまうことから、なかなか根本的に避けるのが難しいもの。現状では特効薬などは存在しませんので、「糖質の吸収をゆっくりにして、適度な運動を習慣づけていくという、王道を続けることがベスト」というわけです。

今後、科学が発展していくことで、AGEsを速やかに分解したり、排出する薬も開発に成功するかもしれませんが、そういった未来にたどり着くためにも、日頃の節制を大切にしましょう。

【参考サイト】
AGE(終末糖化産物)とは?(AGE測定推進協会)
http://www.age-sokutei.jp/about/

What is the advanced glycation end products?
A method that does not generate the AGEs.

 

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