魂を高次のレベルへと引き上げるテウルギア

古代は現在よりも、より精密に神秘的な技法を分類しており、願望を満たすため、いわば「現実的な御利益を目的」としたものを「ゴエティアー」、ペルシャの賢者が伝えてきた術を「マゲイアー」、そして自らの魂を進化させ神と合一する術を「テウルギア」としていたのです。
魂を高次のレベルへと引き上げるテウルギア

【魂を進化させる方法】

スピリチュアルな世界では、「魂を成長させるための様々な手法」が提供されています。高次の存在にアクセスしたり、内なる高位の自己と語り合ったりするというのは、比較的ポピュラーといえるでしょう。このような「人間が魂を進化させるための方法」というのは、実は「遙か古代から存在」していました。

 

【人間が神と同一化する方法】

今から1800年ほど前に、「イアンブリコス」という人物は、「人間の魂は本質的には神的なもの」であり、肉体に宿ったことで不完全になってしまってはいるものの、本質が神と同一であるために、「霊的な実践を積み重ねることで神と同一化することができる」と考えました。

そのために行う技法が「テウルギア」だったのです。こちらは日本語に直すのが非常に難しい概念であり、一般的に「魔術」と訳されることもあるのですが、魔術すなわち「magic」の語源が、ペルシャ語の「magi」であることを考えると、それとテウルギアは明確に異なっています。

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【精密に分類されていた神秘技法】

古代は現在よりも、より精密に神秘的な技法を分類しており、願望を満たすため、いわば「現実的な御利益を目的」としたものを「ゴエティアー」、ペルシャの賢者が伝えてきた術を「マゲイアー」、そして自らの魂を進化させ神と合一する術を「テウルギア」としていたのです。これらの翻訳には様々な解釈がありますが、「ゴエティアー」は「妖術」もしくは「低次魔術」、「マゲイアー」が「魔術」、テウルギアは「神聖魔術」「神働術」といったようになります。テウルギアが魔術と明確に区別されるのは、「神」へと何らかの形で働きかけるというところにあります。

 

【テウルギアの技法で神を降臨させる】

では、いったいどのような形でテウルギアは行われたのでしょうか? イアンブリコスは「祈りと瞑想を通して、宇宙の源へと自分をつなげる」という方法を提唱していましたが、神と直接会話するという手法も存在していました。古代エジプトから伝わった技法をベースに作られたものは、「神像の中に神を降臨させる」というもの。

人形などの器には霊的なものが宿りやすいといわれていますが、神の像をつくり、その中に神様と同じ性質をもつ「宝石やハーブ、動物」などを入れて、さらに呪文を唱えて神をそこに呼び込むのです。これは非常に古典的な「共感呪術」といえるかもしれません。同種のエネルギーが引き合うことを利用して、神をそこに降臨させるわけです。このような技法は現代でも存在しており、神との交流というよりは神のエネルギーを利用した「お守り作り」のために使われています。

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【自らの身体に神を降ろす】

もう一つは、「自らの身体に神を呼び込む」というもの。いわゆる神がかりの状態をつくるわけですが、神からなんらかのメッセージを受け取るのが目的ではなく、自らの身体を神へと明け渡すことで、「高次の存在を体感し、自らが本来は神と同じものであったことを思い出すための方法」であるとイアンブリコスは主張していました。

1000年以上前から存在していながらも、テウルギアを含めた、さまざまな魔術や呪術は現代まで影響を与え続けています。おまじないとして残っている「ゴエティアー」はもちろん、マゲイアーとテウルギアとカバラが入り交じって生まれた「西洋魔術」、そしてテウルギアの中の高次の部分が抽出されたような「スピリチュアルな技法」。このように見ていくと、科学の進歩にくらべて、人間の精神を高めるための手法というのは、古来から変わっていないのかもしれません。

The same as the God of the human soul.
The Teurugia techniques?

 

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