「神仏と縁を結ぶ日」~今年「初」の縁日には特にご利益あり!~

神と縁を結ぶ大切な日。単に屋台を楽しむだけでなく、強く叶えたい願いがあれば、毎月行われる縁日に参加して、しっかりと祈願してみるといいかもしれません。

 

【縁日という言葉の意味を知っていますか?】

「縁日」というと、日本人ならば「お祭り」が思い浮かびます。
それも、大規模なお祭りというよりも、「屋台」が建ち並び、綿菓子や林檎飴といった駄菓子や、ちょっと割高の焼きそばやお好み焼き、射的やくじ引き、金魚すくいなどの遊びを楽しむ場所というイメージが強いと思います。
そんな縁日がどのようにしてはじまったのかをご存じでしょうか?

縁日とは、文字通り、神仏と「縁」を結ぶ「日」のことでした。
今ではあまり行われていませんが、昔は自分たちが信仰している神仏を地域の人々が集まって、複数で拝みつつ、宴会を行う「講」というものが行われていました。
このことから、お地蔵様の縁日や、観音様の縁日などは、元々「地蔵講」「観音講」が行われていた日に行われるようになったのです。
このような講は基本的に、毎月行われており、娯楽が少ない時代に、「庶民にとって唯一の息抜き」でもあったようです。

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【次々産み出される縁日】

時代が新しくなるに従って、講だけでなく、さまざまな縁日が作られてきました。
たとえば、
有名な僧侶である「弘法大師空海の縁日は21日」
様々な姿に変わって奇跡を起こしたとされる「元三大師の縁日は3日」
浄土宗の開祖である「法然上人の縁日は25日」ですが、
これらは基本的に彼らが「入定」、すなわち死亡した日に定められています。

また、月に複数回縁日がある神仏もいます。
元々は子供を食べる魔物だったものが、仏教に帰依することで、子育てや安産の守護神となった「鬼子母神」の縁日は毎月8日、18日、28日の3回となっています。こちらは、鬼子母神が改心するまでに「7日7晩苦しんだ」ことが由来ではないかと言われていますが、通常は8日だったものが、あまりにも「多くの参拝者がくるので、月3回に増やした」ともいわれています。

他には十干十二支で縁日を決めているケースもあります。
お稲荷様は「午の日」
大黒様は「甲子の日」
弁天様は「巳の日」といった具合です。
お稲荷様は午の日に、現在の伏見稲荷大社がある稲荷山に「御祭神が降臨したことが由来」となっていますが、弁天様はお使いが蛇であることに関連しているなど、その由来は様々です。

 

【昔は新聞に縁日が掲載されていた】

このように、縁日はどんどんと増えていき、様々な神仏のものが存在しています。
それは、現在のように娯楽が無数にある時代と違い、娯楽が少なかった時代には縁日こそが唯一の楽しみであったことが要因なのかもしれません。
なにしろ、昔は「新聞に縁日の予定表が掲載」されるほどだったのです。ちなみに、現在でも、代表的な縁日が「月に30近く」あり、探せば毎日のようにどこかで縁日が行われています。

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【重要視される「初縁日」】

そんな縁日の中で、特に重要視されているのが「初」がつくもの。
すなわち、年初に行われる縁日であり、すでにいくつかの縁日は終わっていますが1月24日の「初地蔵」、25日の「初天神」、28日の「初不動」などは残っています。
その年、一番最初の縁日は「特に御利益がある」といわれていますので、お近くで縁日が開催されているようでしたら、参加してみることをオススメします。

また、初ではない縁日も、単なる屋台を楽しむだけのものではなく、それぞれの「神仏とより強く縁を結べる日」ですので、今年、なにか強く叶えたい願いがあるのでしたら、神仏の御利益を調べて、自分にぴったりの神様や仏様を見つけたら、毎月行われる縁日に参加して、しっかりと祈願してみるといいでしょう。
そうすることで、強く縁が結べて、より願望が実現しやすくなるはずです。

The secret of “Ennichi”.
It strongly ties with the gods.

 

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