植物は感じている〜植物は今ここにある全てを感じています〜

植物は愛そのものです。 ただ、愛でいることだけをしています。 私たちは愛されて、今ここにいます。

「植物に隠し事はありません。いつでも感じるままの素直な自分でいます」

我が家のリビングで生き生きと葉を広げるウンベラータ。
大きくなりすぎて時々剪定をするたびに
切った枝を水につけて、根が出たところで鉢に植えて
新しいウンベラータが生まれます。

この10数年間でいく本の子供達が生まれたのか覚えていないくらい子供達があちこちに旅立って行きました。

木は、切ったところから再生します。
小さな枝だろうとなんだろうと、いく度でも本来の自分に戻ります。
親木はリビングに収まるように常に選定しているので、いつの間にか子供の方が大きくなっていたりします。
私たちも、いく度でも再生します。
いく度でもゼロから再生できることを植物は教えてくれています。
古いエネルギーをすっかり脱ぎ捨てて、新しい自分を構築することができるのです。

季節は移り変わり、冬が見えるようになったこの頃。
今朝は車のフロントガラスが凍り、解凍に時間がかかるようになりました。
今日は長野に向かっています。
車窓から見える山々は、秋の始まりの頃には鮮やかだった夏の緑の山が緑色を失い、代わりに黄色やオレンジが現れているのを見ながら、自然の色はどこから生まれてくるのだろう、誰が彩っているのだろうなどと思いを馳せながら見ていましたが、今はすっかり色をなくし、茶色がかったグレーに染まっています。

植物は感じています。
今ここにある全てを感じてここにいます。
そこに寒さがあるなら、寒さを感じています。
ただ、私たちのように寒さに感情を結びつけることはありません。
例えば、寒い! ああいやだなあといったように。
ただ、あるがままの寒さを感じています。
その感じている状態が、この茶色がかったグレー色の状態。

植物は今ここにある全てを感じています。
感じていることを隠すことはありません。
植物に隠し事はありません。
いつでも感じるままの素直な自分でいます。

水が足りない時は水が足りないと全身で現し、
土壌が豊かな時は全身で満ちている状態を現し、
太陽の光を浴びている時は、太陽の光を浴びている時の喜びそのものになっています。
植物は、感じているそのままです。

私たちは植物を見ると心が癒されますが、
それは植物が自分を飾らず、大きく見せず、
あるがままだからなのだと感じます。
植物は自分を隠さない。
植物は今この瞬間、感じているあるがままを生きています。

 

「そこに感情を結びつけることなく、あるがまま受け入れている存在です」

我が家からあちこちにもらわれていくウンベラータは、
元気な状態でもらわれていきますが、
よその家に行くと元気を失います。
それは、今までと違うエネルギーを感じているからです。

その場のエネルギーに馴染むまで、優しく撫でて静かに見守ってあげてください。無理にたくさんの肥料をあげたり水を与えないでください。
植物は感じています。
新しいエネルギーに馴染む時間をゆっくり与えてあげてください。

私たちも環境が変わると、落ち着くまで少し時間がかかります。
今までの環境と違う場所、光、温度、エネルギーなどを全身で感じています。
新しいエネルギーを全身で受け入れている状態が元気のない状態です。
体を調整しているのです。
私たちが風邪をひく時、体はバランスのとれた状態を取り戻すために熱を出して免疫力を高め、いらないものを排出するため様々な活動が起きますが、そんな時は具合が悪く寝込んだりします。
調整している時は具合が良くない状態と言えるのです。

私たち人間は感情を持つ生命体です。
感じていることに同時に感情も使います。
痛みがあれば嫌悪感を現したり、
暑い時はやる気がないと感じます。
植物は違います。
痛みがあれば、ただ痛みを感じます。
暑い時はただ暑さを感じます。

人間が怒りをもってそばにいたら、
植物は、ただ怒りのエネルギーを感じます。
人間が苦しみをもってそばにいたら、
植物は、ただ人間の苦しみのエネルギーを感じています。

植物はあるがままを感じています。
そこに感情を結びつけることなく、あるがまま受け入れている存在です。