生きとしいけるものすべてが神の現れです~私たちは内なる神に導かれています~

生きとしいけるものすべてが神の現れということを、 神社は私たちの内側にノックして、思い出させてくれる場所です。

~世界の在り方を「感じる」ことで学ぶ~

日本人としての宗教があるとすれば、それは神道です。
教えや教義ではなく、一言で言うなら山や川や海、生きとしいけるものすべてが神でできているという世界の在り方を、「感じる」ことで学ぶものといったら良いでしょうか。

神さまも一人ではなく、八百万の神がいます。
あらゆるものが神であるというとらえ方は、他にない宗教です。
日本人は、生きとしいけるものすべてが神の現れという世界の在り方を、考えからではなく「感じる」ことで学ぶ人たちと言えます。
神は人間の姿で現されてはいないからです。
どこの神社に行っても、神様の絵や像はありません。
神社は、そこに存在する何か! を感じるためにあります。

 

~ルーツとなる神社に立つと、自分の中の軸がはっきりします~

日本人に生まれたからには必ず一人に一つ、自分のルーツとなる神社があります。
私のルーツの神社は青森に鎮座する善知鳥神社という、宗像三女神をお祭りしている社です。
宗像三女神は、福岡県の宗像市に鎮座する宗像大社を総本宮として古代から大切にされてきた神々です。
宗像大社は3つの社に分けられていて、沖津宮、中津宮、辺津宮と3社あり、三人の女神が、それぞれの宮に鎮座されていて、荒波、中くらいの波、静かな波と波で表現されてもいます。

海の波にたとえながら、波動という波でも表現されています。
宗像三女神は、空(くう)から現れた純粋な静かな波動が、現象の世界に現れる時には荒い波動になっていく、その波動の状態を表す神々で、空・風・火・水・土という五元素の事でもあるのです。

私たちは、誰でも内なる存在に導かれて、いつしか、自分のルーツとなる神社の神々の働きを体現しています。
気づいた時は、あまりに自然に導かれていてきっと驚くに違いありません。
偶然の積み重ねで今の自分があるのではなく、大きな計画のもとに自分の人生があることに気づきます。

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私のルーツの神社にお祭りされている宗像三女神は、
波動の神であり、空(くう)からの現れを表す神々です。
私も気がつけば、瞑想を通して空(くう)を教えることがライフワークとなっています。
芸能の神、癒しの神、国造の神、水の神、火の神……と、日本には様々な神々がいますが、人は気がつけば内なる神に導かれています。

あなたにも一つ、あなたと縁の深い神社が必ずあります。
私たちはいつも、内なる神に導かれているのです。

ルーツの神々の働きを体現するというのは、本来すべての人の中に八百万の神さまがいるけれど、より繋がりの強い存在はこの神だと表面化されるものだといえます。

日本には数万の神社が点在していますが、その神社の一つ一つに物語があります。神々の物語であり、時代の物語であり……、日本人として生まれる時、誰もがそうした物語や神々との繋がりも持ち合わせます。