【お掃除道】 掃除、片付けは心を豊かにします!

心に今、何があるのか、胸を広げてみることはできないけれど、家の中は手が出せるし、目に見えます。家の中を片付けて掃除をすると、心が清らかになってきます。

家の中が整っている中にいると、
心の中の余計な荷物に気づきやすくなります

私の住まいでは、すべての持ち物に住所があります。使ったら必ずそこに戻します。テープルの上、キッチンの上、棚の上と、家中のどこにも物は出ていません。ティッシュも今日の新聞もリモコンも、すべてのものが引き出しの中に、自分の居場所を持っています。

必要なものが、必要なものだけ、きちんと自分の居場所を持っています。
どんなものも、あれが必要! と思ってから30秒以内に出てきます。
そうあるためには、すべての持ち物と繋がっているからです。

いつか使うかもしれないと、不確かなつながり方をしているものはありません。
不確かなつながり方をしているものは、どこにしまったか思い出せず、あちこち探すことになると思います。

必要なもので、必ず使うもの、大切なもの、そうしたものだけを持っていたいと思うし、大切な少ないものだけを大事に使いたいといつも思います。

毎朝、どれほど朝が早くても、床掃除、拭き掃除、片付けなど、すべてやります。我が家は、年間最低でも300日お客様がみえます。いつ人が訪ねてきても大丈夫な状態になっています。我が家を訪問される方は、あまりの片付き方に度肝を抜かれます。ここで生活しているのですか? ショールームですか? とよく聞かれます。

お客様は大歓迎で、クローゼットから引き出しの中まで、すべてお見せしていますが、それは、私が何を大事にし、どんな生き方、在り方をしたいと思っているのか! 言葉より、家を見てもらうことが最も早いからです。
必要最低のものだけを、大事にしながら暮らすことは、豊かなあり方だと確信しています。

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常に整った暮らしは、毎日の生活が忙しいからするのです。その状態をキープする方がテキパキと快適に暮らすことができます。引き出しの中が乱れてくると、開けなくてもわかるようになります。乱れている波動を感じるからです。
忙しくて少し乱れたところが出てくると、心も乱れてきます。

心に今、何があるのか、胸を広げてみることはできないけれど、家の中は手が出せるし、目に見えます。家の中を片付けて掃除をすると、心が清らかになってきます。掃除は、私にとって心の中を整理し片付けるためにあります。
家の中が整っている中にいると、心の中の余計な荷物に気づきやすくなります。

そして、最低必要なものだけを持つ暮らしは、工夫が生まれます。
アイディアが弾けます。

人は、目を開けている時、見ているものに対して、あれやこれやと考えを浮かべます。考えようとしなくても浮かんでくるのです。もしも家の中にたくさん物があれば、次々と、そのものが持つ思い出や、連想するものに意識を泳がせ流ことになります。では物がなかったら、連想するものがなくなれば、外側ではなく内側に意識が向きやすくなります。

英国には、「痩せたかったら引き出しの中を片付けなさい」という言葉があります。引き出しの中を見てみると、使わないのにとっておいているものがあります。頂き物だから、いつか使うかもしれないから、高かったから使わないけどとっておいているとか。様々な思い出や記憶が一つ一つのものに存在します。

ものを持っている限り、その思いや考えを持っていることになります。
一つ一つのものに、思い出がありますから。引き出し一つで、いったいどれだけのエネルギーと繋がっていることでしょう。

 

すべての持ち物と自分とは、エネルギーの細い糸で繋がっています。
持ち物があればあるほど、その数だけ糸があります。持ち物に思いや考えがあればあるほど、その糸は重くなります。

その糸は、楽しいとか、幸せというエネルギーと繋がっているなら軽やかです。
ですが、ねばならないとか、辛かったなどどいうエネルギーと繋がっているとしたら、本当に持っていたいですか?

「痩せたかったら引き出しの中を片付けなさい」とは、一つ一つのものが抱えている重いエネルギーを手放すことで、あなたのエネルギーが軽くなりますよという意味です。

いつか使うかもしれないと、たくさんのものと繋がっていると、いつか使うかもしれないという体の脂肪となります。

持ち物があればあるほど、さまざまな考えに縛られることになるのです。
物を持っていればいるほど、自由から遠のいている人もいます。

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宇宙は、必要なものを必要なタイミングで私たちに与えてくれています

でも、いったい何を処分したら良いのかわからないという方もいるかもしれません。

判断基準は、「今」です。今、必要な物だけを持つということ。
明日、無人島に行くことになったとしたら、何を持っていくか?

そう思いながら片付けをするのもいいかもしれません。

そうでないものは、いったん段ボールの中にどんどん入れていきます。捨てるのではないから、気兼ねなくできるはずです。一度段ボールに入れたものは見ないようにします。ふたつき、またはみつき、その箱を開けることがなかったとしたら、それはなくてもいいものです。

一度、そんな風に、最低必要なものだけで暮らしてみると、とても快適で、意識がクリアになるのがわかると思います。

何より、大事なものが見えてきます。本当に大切にしたいものだけを手に入れるようになります。

どこかにあるのだけど、探しても見つからないと、時間の無駄遣いをしたり、
着ない服がありすぎて、何を着たらよいかわからないと、いつも同じ服を着ているとしたら、それは本当に豊かなのでしょうか?

宇宙は、必要なものを必要なタイミングで私たちに与えてくれています。
この世界は意識でできています。

私たち一人一人の人生は、自分の考えでできています。
室内を超えて、大自然とつながりながら掃除や片付けをして、
大事なものは何かにいつも気づいている。

そんなシンプルな暮らしが私は大好きです。
掃除、片付けは心を豊かにします。

*断捨離が流行るよりずっと前から、この暮らし方をしています。
2001年に、掃除片付け日本1グランプリを戴いています。

 

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