宇宙はこれまで、静止したことがありません

この世界は、常に動いています。
人の動き、経済の動き、車の動き、
もちろん動きとは、そうしたはっきり目に見える部分のことではありません。

私たちの体ひとつ見ても、体の部位はそれぞれこの瞬間も常に新しいものに作り替えられています。
体内のすべての臓器、骨、皮膚、すべては常に新しく作り変えられていて、ほぼ1年で、1年前に自分の体を構成していた成分は、ひとかけらも存在しません。
私は、常に新しい私です。
1分前に自分だと思っていた体は、もうここにはありません。

頭の中で考えることというのは、言葉に出していなくても、誰にも話していないとしても、エネルギーとして存在します。言葉に出そうが出すまいが、エネルギーとして生まれます。私たちはいつも、考えというエネルギーを創造しているのです。

自分が与えるものが、自分の受け取るもの

この宇宙には、たったひとつ、とてもシンプルなルールがあります。
それは、「自分が与えるものが、自分の受け取るもの」というものです。
つまり、蒔いた種は刈り取る、鏡の法則、たらいの法則、波動の法則などと、名前はさまざまにありますが、どれも同じことを言っています。

自分が放った波動を自分が受け取ります。
池の中心に石を投げ入れたとしたら、波紋は池全体に広がり、池の淵にたどり着いた波は、今度は中心に戻ってきます。
自然界は、いつもさまざまな宇宙のシンプルな法則を教えてくれます。

つまり、私が何かを考えるとそれは宇宙に広がり、そして私に帰って来ます。
ポジティブを放てばポジティブを受け取り、
ネガティブを放てばネガティブを受け取ることになります。
そして、自分が放った波動は、一瞬にして宇宙全体に広がりながら、宇宙全体の波動を変えていきます。
私たちは、自分が発する波動によって、すべての人とコミュニケーションをしています。自分の発する波動で、宇宙に参加しています。
この宇宙に参加していない人間はひとりもいません。
宇宙はこれまで、静止したことはありません。

この世界は、ひとりひとりの考えによって出来ています。
そして、この宇宙が始まった数十億年の間に、
たった1秒という時間さえ同じ状態を維持したことはありません。
この宇宙は、動いている生き物です。
その考えによって、世の中は移り変わっています。
宇宙はこれまで、静止したことがありません。
安定を手放すともっと幸せになります。

宇宙の仕組みは、海のようなもの

海を見る時、
自分が生まれた時から海はそこにあり、
いつ訪れても、そこにあり続けました。
ですが、これまで何万回同じ場所に海を見に訪ねたとして、
同じ状態の海にあなたが会うことは出来ません。
過去に見たときと同じように、同じ形の波が描かれることは
何千億分？　何万億分の一の確率でもすまないからです。
天文学的数字でも果たして表現できるのでしょうか？

海は常に姿を変えています。
瞬間、瞬間、新しい形を創造しています。
誰かが波間に石を投げ入れて出来た波紋や、子供たちが裸足で波間で駆け回る時、イルカが何処かで海からジャンプする時、あなたが海で泳ぐ時、船をこぐ時、さまざまな人たちが海に触れて、そうした一瞬一瞬の動きが海全体の姿に影響を与えています。

この宇宙も同じです。
一度も一瞬たりとも同じ姿を維持したことはありません。

この宇宙に、安定はありません。
同じ形を維持することを求めるのではなく、
今ある状態に、いかに沿っていくか。
今、この瞬間にいかに同調するか。
それを大事にしていきませんか。

それは瞬間、瞬間、形を変えることです。
これが安定の意味です。
安定とは、今この瞬間に同調することを言います。
同じものを維持し続けるという安定を手放すと、もっと幸せになります。