似合う色の第3関門、4つのグループに分かれた それぞれの個性は、その色の特徴が静かに物語っている

前々回では、第一関門として2大区分のブルーベースとイエローベースの話を、前回では第2関門としてハードとソフトの2大区分を説明しました。
その座標軸から4つのカテゴリーに分類されます。

つまり、このようになります。

ブルーベースでソフトのサマー    → パステルカラー中心のエレガントな中間色
ブルーベースでハードのウィンター  → ビビットでハッキリした色と無彩色
イエローベースでソフトのスプリング → 元気で軽快なビタミンカラー
イエローベースでハードのオータム  → 濁りみ・深みのあるアースカラー

季節の名前がついているのは便宜上で、サマーが「まぶしい夏」という意味ではありませんが、そのグループを物語るのに一番想像しやすいという意味で名付けられています。

 

サマーは、エレガント、繊細、優雅、上品という空気を纏っている

サマーの代表選手として解りやすいのが、天皇陛下と美智子様です。
Gパンや運動靴やリュックといったカジュアルは似合わず、逆に白馬や馬車に乗って正装している上品さがマッチしていると感じると思います。
つまり王子や姫という清楚で高貴な優美さを持っている人たちです。
例えば松田聖子さん、壇れいさん、中井貴一さん、玉木宏さん、福士蒼汰さんなどはこの雰囲気をお持ちではないでしょうか?

サマーの色の特徴は中間色のポジションです。
濃すぎてもダメ、薄すぎてもダメ、色がない無彩色もダメという極論を嫌った優しくデリケートな色合いが相応しい色です。
原色に白・グレー・水を足して薄めたような色が似合います。
パウダーピンク、ラベンダーなどのキレイなパステルや、きちんと感のあるネイビー、落ちついいたワインレッド、淡くてシックなココア色など、カラーコーディネートも大胆な色の対立したものより、グラデーションでエレガントにまとめたものの方がしっくりきます。

 

ウィンターは、モダン、ダイナミック、シャープでシャキッとした空気を纏っている

ウィンターは色がハッキリしている原色のようなビビットカラーか、色がない無彩色という両極端な構成です。
つまり中間色がまったく存在しません。
薄い色は極薄パステルといわれる冷たさを感じるシャーベットカラーなので、優しい印象ではありません。
キリッとした印象なのでカッコイイ、モダンな雰囲気でリーダーのように目立つ存在です。
天海祐希さん、和田アキ子さん、デヴィ夫人のように黙っていても圧を放っている人です。
山田孝之さん、阿部寛さん、渡辺謙さん、舘ひろしさんなども存在感が決して薄くないですよね。

真っ黒、真っ白、グレー、真っ赤・真っ青を着ても負けないしっかりした肌色をしています。
サマーの人が着たら気の毒な感じになりますが、ウィンターには激しい色が潔い印象になります。
強い色が得意なので、真っ黒なジャケットに真っ赤なシャツといったコントラストのある着方が得意です。
逆にサマーのようなぼやっとした優しい色を着ると元気がない人に見えてしまうのです。

 

スプリングは、キュートでプリティ、フレッシュで健康的な空気感を纏っている

明るくて元気で朗らか、みんなに人気のあるアイドルといった印象のある人です。
茶目っ気がありイベント好きで賑やかな中に身を置くはめについついなってしまうような軽快さが特徴です。
香取慎吾さん、手越祐也さん、木梨憲武さん、所ジョージさん、渡辺直美さんなどが解りやすいでしょう。
天然や癒やし系のゆるい人たちもここに入り、井川遥さん、深津絵里さん、広末涼子さんなどがその印象に当てはまるかと思います。

原色に白だけたして明るくした明清色(ライト・ブライト・ストロング)といった色が似合います。
オレンジ、コラールピンク、黄緑、アクアミントなど弾むようなヘルシー感が特徴です。

濁りみ、くすみなどのぼんやりした色は不健康な印象になり、カラフルな色とりどりの野菜が並んでキレイに感じるビタミンカラーが元気な印象によく似合います。

 

オータムは、シックでトラディショナル、深く落ち着いた大人の空気を纏っている

落ち着いていて大人びた印象を持っているひとなので、キャピキャピした印象はありません。
ドシッとした重さはありますが、ギラッとした目立ち方は好まず坦々と自分の世界を保っているような個性の持ち主なので芸術家・文芸家・研究者に多いタイプです。
もこみちさん、又吉直樹さん、高倉健さん、緒形拳さん、杏さん、すみれさんなどで、自分の世界観を持っている個性派と言えるでしょう。

原色にグレーもしくは黒を足して重みのある色にした、俗に言うアースカラーのような渋み・深みのある色が特徴です。
杏さんやすみれさんはマスタードやゴールドを着るとシックでエジプトの貴夫人になれると想像出来ると思いませんか?
可愛らしさより独特な、いぶした輝きが似合う匠を目指す探求者達なのです。

このように、4つの色のグループにはそれぞれの色の特徴があり、そこには潜在的に持っている能力や個性があるということです。
これを無視して違うものを追いかけても、遠回りしてくたびれるだけです。
自分の肌に間違いない色選びをきちんとした診断で解ることと、その色で自分を包むことは、自己開発に直結した必須事項なのです。

次回は心理面について掘り下げていきましょう。

 

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