末吉愛の「あなた本来の輝きを呼び覚ます ワクワク☆ミラクル自己実現メソッド」PART.44~怖いほうが幸せの鍵~

安定した職を手放しても、コツコツ貯めたお金を使い果たしても、何も失いません。守護から切り離される瞬間はいっさいありません。

ただ、もう「流れ」は決まっていて抗いようがないので、ささやかな「お知らせ」が来ているのにそれを「わからない」ということにして目を背け続けたとしても、遅かれ早かれ、「終わるとき」はやって来るのです。

場合によっては、荒々しく、激しく、強制的と言っていいような形で「終わる」こともあります。
そうなってしまうと、感じなくてもよかった痛みを感じるのでしょうし、衝撃が大きいかもしれません。

何かに固執していたり、そこに自分なりの価値を見出してしまっていると、「終わる」ことが恐ろしく感じられます。
終わりが来ることは、むろん悪いことではないし、わたしたちにとって、何が真にふさわしく、望ましいことなのかなど、わかりようがありません。
わかっていると思うから、怯えるのです。

 

≪ 怖いほうを選んでみる ≫

中高一貫校で教鞭を執っていた時期があるのですが、「直感」を通して、辞めるようにという「お知らせ」を受けたことがあります。

一度目は就職して5年経った頃でした。
「直感」では「このタイミングでしかあり得ない」という感覚(根拠はありません)だったので、その通りにしたのですが、「次」の仕事は決まっていませんでした。

心理カウンセラーの活動もしていたので、もっと学びを深めるためにニューヨーク研修に参加するという、そのことが一番の目的であっただけで、後のことは何も決まっていなかったのです。

アルバイトはしていましたが、勉強に専念したかったこともあり、あまり収入はなく、しまいには貯金がきれいになくなりました。
今だからこそ言えることですが、この、貯金が底をつく経験はギフトでしたし、後になってわかったことですが、確かに辞めたタイミングはベストで、あの時期でなければ吸収できなかったことがたくさんありました。

ある時、自分が学校で働いている夢を見ました。
起きてから、「ああ、また学校に戻るんだ」とふと感じ――それは意外なことでしたが――その感覚に従ってまた同じ学校に戻ることになったのです。
それから5年後にまた「お知らせ」はやって来て、辞めることになります。

副業でカウンセリングや講座などを行っていましたが、それ一本でやっていける自信はまるでなく、「今辞めなくてもいいのでは」と思ったのですが、ガイダンスには従うと決めているので――わたしが自分で正しい判断ができるなどとは少しも思っていないので――思い切って何の保証もないのに安定した職を手放すことにしました。
それは確かに間違いのないガイダンスだった、「お知らせ」を素直に受け入れその通りに行動して良かったと思っています。

わたしはいつも、こういうときは「怖いほう」を選びます。
頭で考えるような「安全」は偽物だと思っているからです。
「怖いからやめておく」、「より無難なほうにする」というのが、必ずしも「サイン」とは限りません。
むしろ全く逆ということもあります(おそらくほとんどが「逆」でしょう)。

安定した職を手放しても、コツコツ貯めたお金を使い果たしても、何も失いません。
守護から切り離される瞬間はいっさいありません。
恐怖を通り抜けていくことによって得られる感覚、それが真の「安全」ではないでしょうか。

大事にしてきたものを、「その時」が来たならば潔く手放して、それが「生まれ変わる」のを見届けたいものです。

 

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