≪ 損をするほうを選ぶ ≫
それは確かにそうでした。当日横浜の会場で、オラクルカードリーディングについてお伝えする場を担当させていただけることになったのです。
その時大阪から参加していた方で、後になって出会うことになった方々がいて、「横浜に来て参加してよかった」、「あの時間は幸せだった」というお言葉をいただくことになったり、その後さまざまな奇跡を経験することになりました。
自慢しているわけではありません。当日壇上に立つことになるとは思っていませんでしたし、自分にはちっとも自信などなかったのです。エゴ(自我)の思いからすれば、逃げてしまいたいほどの、とんでもなく緊張することでした。
ここで言いたかったことは、もし目先のことだけ考えて、損得について重視していたなら、このような経験をすることはできなかったということです。どのような場面でも、怖れの気持ちから「損したくない」という思いを選んでしまったら、本当に大切なものを見失ってしまうように思います。
時間やお金、人間関係などにおいて、「これは得することだろうか」とか、「そんなことをしたら損になるからやめておこう」といった思いを大事にしていたら、真に価値あるものを受け取ることはできません。
直感というのは、時折、「損をするほう」を選ぶよう導くことがあります。時間やお金のかかるほう、労力のかかるほうを選ぶように促すのです。たとえば帰り道は遠回りをするよう示してきて、実際その通りにしたら、そこでずっと会いたかった人にばったり出会うなどといったようなことが起こります。頭で考えて選ぶのではなく、直感を頼りとすべきなのです。
≪ 真のギフトを受け取る ≫
こういったサインを見逃さずにいられるようになるには、5つめの「普段からギフトに気づける心でいる」ことが肝心です。わたしたちには、いつもギフトがもたらされています。わたしはこのギフトが子どもの頃から大好きです。
毎日ギフトを受け取ることができますが、それは物事や出来事の外側にあるのではなく、内側に用意されています。本質に心を向けなければ、それは見えません。
一時的に「ラッキーだった!」と思えるようなことは時折外側にくっついてはいるものの、表面だけをどんなに眺めてみても、真のギフトはそこにはないのです。
真のギフトというのは、アンラッキーだったと思える出来事の奥にも必ずあります。子どもの頃から、それはわたしにとって救いです。このギフトを受け取れないでいたら、わたしは生きるということが心底嫌になっていただろうと思います。
自分(エゴ)の目線での、「良かったか悪かったか」ということはどうでもいいことです。ラッキーなことというのは、お菓子のおまけ程度のことで、もっとずっと大事なことがあるのです。
ギフトは、「気づき」や「学び」あるいは「本当のわかち合い」と言い換えることもできます。その何のカタチもない、金庫に入れて大事に取っておくことのできないもの、写真に撮って思い出として収めておくこともできないそれらが、どんなものより大事だと思っています。
「チャンス」とは、そのギフトをしっかりと受け取ることができるようにと与えてくれる場であり、経験なのです。それはまさしく「好機」そのものです。今日も明日も明後日も、朝も昼も夜も、その「機会」はやって来ます。わたしたちはどんなに恵まれていることでしょうか。そのことに心から感謝したいと思います。
長くなりましたので、6つめについては次回、丁寧に書いていきます。
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