≪ チャンスに気づくための6つのヒント ≫
「チャンスはいつでもどこにでもある」ということについて前回こちらの記事で述べ、それに気づくためのヒントとして次の6つを挙げました。
1.期待を脇にやる
2.自分で勝手に「筋書き」を作らない
3.意外な展開や想定外のことを受け入れる
4.損得勘定で物事を判断しない
5.普段からギフトに気づける心でいる
6.育む力を引き出す
前回は、「チャンス」つまり「好機」というのは、特別なことではなく、自分が期待していることや想像できる範囲のこととは違っていることが多いので、予測したり、「こうあるべき」、「こうであってほしい」というストーリーを決めなくてよいというような内容でしたが、今回はこの6つのヒントの後半について深めてみたいと思います。
≪ 損得を超えていく ≫
「チャンス」というのは一見損をするように思えることのなかにもあるので、4つめの「損得勘定で物事を判断しない」というのは非常に大切です。
このことについては、わたしが体験したことをご紹介したいと思います。
2012年の夏、エンジェルオラクルカードで有名なドリーン・バーチュー博士が来日し、横浜にある大さん橋ホールでワークショップが開催されるはずでした。
わたしはその前年にハワイで開催された彼女のワークショップに参加し、エンジェルセラピープラクティショナー(ATP)(R)という資格を取得していましたが、敬愛するドリーン博士にまた会いたいという強い気持ちがあり、この来日イベントに申し込み、心から楽しみにしていました。
ところがドリーン博士たちが乗るはずであった航空便が、航空会社の都合により欠航となり、予定していた横浜でのワークショップはやむを得ず中止となってしまったということを、開催前日に電話で知らされたのです。
むろん横浜行きの手筈は整えたあとです。非常に残念でした。ドリーン博士のイベントは中止となったものの、ATP(R)たちによる無料リーディング(個別にお客様に対してカードを使ったセッションをするもの)が行われる流れとなり、和歌山に住んでいるわたしはATP(R)として行くか行かないか選択しなければならない状況に置かれたのです。
その話を聞いたとき、とても大きな声が心のなかに響き渡りました。「ピンチはチャンス!」という声が。
何がどう「チャンス」なのかは、そのときのわたしには全くわかりませんでした。けれども心の感覚として、とても強く何かがわたしを横浜へ行くようにと促していることだけははっきりとわかったのです。
電話がつながって、中止について前もって知れた人もいれば、連絡がつかず知らない人、すでに横浜入りしていた人もいました。たくさんの人々のことを思いました。残念なのはみな同じです。どうしようもないことが起きてしまうこともあります。
そのとき、直感やビジョン(映像)で、ワークショップもしてはどうかというアイディアを得ました。こんなときだからこそ、わたしにもっと何かできることがあるはずだと思えたのです。