末吉愛の「あなた本来の輝きを呼び覚ます ワクワク☆ミラクル自己実現メソッド」PART.32 ~失敗する力~

ニューヨークのとある児童施設では、子どもたちを教育する上で大切なこととして、『失敗することを怖れない』という教育。失敗する力を大いに発揮してこそ、たくさんのことを収穫できるので、それを怖れていていは「才能」を目覚めさせることができません。

 

≪「天職」に出逢うためのポイントとは ≫

これまでの記事で、「天職」や「才能」、「自分探し」などについて述べてきましたが、今回は「天職」に出逢うために必要なことについて深めていきたいと思います。

これは持論ですが、「天職」に出逢うにはいくつかポイントがあり、探さない(形から入らない)こと、根源的な願いを忘れないこと、ガイダンスには従うこと。そして、失敗することが欠かせないと考えています。

まず「探さない」ということについてですが、何度も述べているとおり、「天職」は与えられるものであって、見つけだそうとすること、どの職業だろうかと考えることで見つかるものではありません。

 

「根源的な願いを忘れない」ということについては、こちらの記事(PART.31 ~“calling”にYesを~)や、その前の記事(PART.30 ~自分探しと「本意」への旅~)で触れ、「ガイダンスには従う」というあり方についてもこれまで述べてきました。

32回目の今回は、「失敗すること」について掘り下げていきます。

 

≪「失敗する力」の必要性 ≫

「天職」に出逢うためには、失敗を重ねていかなければなりません。「失敗する力」が要ります。あなたは「失敗する力」を発揮しているでしょうか。少し考えてみてください。

ニューヨークにある、アニマルセラピーを取り入れている児童施設に行ったとき、とても印象的だったのは、子どもたちを教育する上で大切なこととして、失敗することを怖れずできるよう促しているという点でした。
どんどんチャレンジさせ、たくさん失敗させること。失敗することは恥ずかしいことではないと教えているのだと、施設の人が話してくれました。

どちらかというと日本では、「失敗しないように気をつけなさい」と教育する傾向が強いように感じます。
ミスしてはいけない、それは恥ずかしいことだから。情けない姿を人に見せてはいけない、それはみっともないことだから。

価値観として「失敗すること=恥ずべきこと」となっている場合、わたしたちが生きていく上でとても重要な「失敗する力」を発揮できなくなってしまいます。

この力を大いに発揮してこそ、たくさんのことを収穫できるというのに、それを怖れていていは「才能」を目覚めさせることができません。

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≪ 失敗のない人生? ≫

失敗しないよう無難に動いたり、恥をかくことを怖れてチャレンジしなかったり、わかってもいないのに理解しているふりをしていては、人生で「天職」に出逢うことはないでしょう。
失敗を繰り返し、「学び」のプロセスを踏まないかぎり、“calling”(天職/天の呼びかけ)の示す形を知ることはできません。

ここで少し述べておきたいのですが、「ガイダンス(直感)には従うこと」が大切だと書いてきましたが、「ガイダンス」というのは、いっさい失敗することなく魔法がかかったように人生が劇的にうまくいく術を教えるものではありません。
占い師やヒーラーのもとに足しげく通う人が誤解しやすい点ですが、そのようなものが存在するはずがないのです。

つまり、「ガイダンスに従う」という生き方は、人生で一度も失敗しないということではなく、実は「失敗」というものは存在しないということを明らかにする生き方だと言えます。

「失敗する力」を使っていくというのは、表面上の失敗を失敗として扱わないということなのです。どれだけミスをし、何をしでかしてしまったとしても、人生に失敗しているわけではありません。

 

≪「失敗」して「才能」を目覚めさせよう ≫

「天職」が何かということに固執するよりも、自分の「才能」を引き出していくことにフォーカスしているといいと思います。

「才能」についてはこちらの記事(PART.26 ~才能の種~)で述べましたが、「才能」とは人の役に立つために、そしてその貢献によって自分自身も幸せを感じることができるようになるために(言うなれば利他的自己実現のために)与えられた力のことです。

それは自分のやりたいこと、興味のあることと関係しています。
「やりたいこと=天職」とは限りませんが、チャレンジしてみる前からその答えが明示されることはまずありません。
損得勘定をせずにとにかく取り組んでみること。そして大いに「失敗する」こと。表面上のミスをたくさん経験することです。
そしてそこから得た学びを何より大切にし、次につなげていくこと。

資格を取ることで「才能」が目を覚ますことはありません。
「失敗する力」を使っていくことが肝要であり、失敗から「真の教え」について学ぼうとする能動的なあり方と、自分の思考と行いを修正していく行動力が必要不可欠です。
それを継続していくことで「才能」が目覚めます。

トリニティ第32回コラム用写真②

発揮させていくには、人と関わっていくことがカギだと言えるでしょう。
なぜなら「才能」とは、個人が優越感に浸るための力ではないからです。一人だけで最大限に発揮させることはけっしてできません。

たくさん失敗し、たくさん人前で恥をかき、何度も人々と助け合い、愛をわかち合っていきましょう。
「失敗する力」を大いに使っていく、つまり、人生という貴重な時間のなかで、本当に大切なことを積極的に学ぼうとする姿勢を保っていくことを怖れずに、喜びを感じながら「失敗」し続けていきたいものです。

 

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