生まれた順番や一人っ子で 異なる裏の顔〜仮面を脱いで 本来の自分に還るためには〜

ポイントは、感情が湧いたらそれに浸り感情を出し切ることです。最終的には感情にとらわれずに、出来事を客観的に思い出せるようにしてください。

ある研究によると、人格の95%が5歳までに決まるともいわれています。つまり、あなたの人格や性格の大部分は5歳までに形成されているということです。

今回は、5歳までの環境の中で兄弟や姉妹がいた場合と、一人っ子だった場合について、幼少期のきょうだいの構成が今のあなたの人生にどんな影響を及ぼしているかについて、特徴を詳しくお話していきましょう。

 

子どもは5歳までに役割という仮面をかぶる

育った環境には、血のつながった両親の場合だけでなく、祖父母に育てられた場合や、親戚、施設の場合などと人それぞれあると思います。

どのような環境であれ、家族や集団にとけ込めるように、5歳までのうちに特定の役割を演じるようになっていきます。

兄弟や姉妹などがいると、産まれた順番が大きく影響を及ぼしていきます。きょうだいが各自の役割を演じ分けることで、家族のバランスを取っていくのです。

その役割を通して身につけたものが、今のあなたにとって大切な資源になっていることもあれば、大きな足かせになっている場合もあります。

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きょうだいで演じている4つの役割

まず、産まれた順番で比較的多い傾向をご紹介します。

1) ヒーロー役(世話役であり平和をもたらす存在)
→第1子が多い。(長男、長女)

2) 反逆者役(自ら負の役割を背負う存在)
→第2子など

3) ロストチャイルド役(傍観者として関わらない、邪魔しない存在)
→末っ子、真ん中っ子

4) ピエロ・マスコット役(ひょうきん者で笑いを誘う存在)
→末っ子に多い

例えば、前回の事例(行動の足かせとなるワナについて)と関連させてみると……。

「好きなことでお金を得ること。食べていくこと。」についてワナ(葛藤)となるもの

1) ヒーロー役は、誰かのためだとやる気が出るタイプ。自分のためとなると目標が見えなくなる、モチベーションが上がらない。根っこにコントロールしたいという欲求があるので、集団や組織の場合は、周囲との調和がカギとなる。

2) 反逆者役は、反骨精神があり、時代や他人に流されず立ち向かう。ベンチャー起業の社長やアスリートに多いタイプ。向かう対象がないと、物足りなくなってしまう・飽きてしまうなどの傾向がある。

3) ロストチャイルド役(傍観者役)は、人の中にいると調整役として人気のあるタイプ。自分が好きなことをやって良いと言われると、わからなくなってしまう。それでも、何となくやっていける特徴がある。

4) ピエロ役は、他者からみると、好き勝手やっているように見えるタイプ。好きなことでお金がもらえるなら良いや〜と宵越しの金は持たないといった傾向がある。

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一人っ子の場合にも、典型的な役割があります。
基本的には集中力があり想像力に長けていて、一人でいることも苦ではないマイペースなタイプが多いようです。ただし、両親との関係によっては上記4つの役割のどれかを担う場合もあります。

兄弟・姉妹の有無に関わらず、5歳までの環境で子どもの頃に担った役というのはあなたの思考パターンや性質にとても深く関わっています。

こういった役割が、生まれたときから持ち合わせている本来の気質と異なる場合には、仕事でも恋愛でも、あなたが新しいことを始める時や変化を求めた時に足かせとなりやすいのです。