パワースポットを作り出し、不老不死をもたらす辰砂

辰砂を砕いたものは、単なる顔料だけではなく、「不老不死の霊薬」だと考えられていました。

【なぜ毒性の高い水銀が不老不死の霊薬だったのか?】

現代の科学からすると、「水銀を服用するというのは自殺行為」だということがわかりますが、中国の皇帝には水銀を服用することで不老不死を目指して、逆に水銀中毒で死亡したという人物もいますし、一説によると弘法大師空海も水銀中毒だったといわれています。

しかしながら、このようなケースを単なる古代の人たちの迷信として笑い飛ばすわけにはいかない面もあります。日本の聖地が多く並んでおり、「レイライン」などといわれている「中央構造線」というルートがあるのですが、その近隣には「水銀の鉱床が多くある」ことがわかっています。こういった場所は神社やお寺があるわけなのですが、空海などはあえて水銀と関係がある場所を探していたのかもしれません。

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【辰砂のもつスピリチュアルなエネルギー】

ちなみに、そんな辰砂が含まれたパワーストーンも存在しています。それは「シナバー」「シナバークォーツ」などといわれており、「霊的能力や知的能力を高め、なおかつ富と繁栄をもたらすパワーがある」とされています。また、アーユルヴェーダの秘儀では、微量の水銀を摂取し続けることで、「体内を浄化し不老不死まではいかなくとも、寿命を2倍伸ばす」というものがあるという話もありますので、辰砂、すなわち水銀というのは、スピリチュアルな観点からみると、まさに「魔法の石」といえるでしょう。

危険性を含みながらも、強力な力を持つ辰砂。とても魅力的ですが、パワーストーンとして身近に置いたり、顔料として使う程度なら問題はないと思いますが、「くれぐれも服用したり、必要以上に肌につけたりはしない」ようにしましょう。あくまでも、エネルギーレベルでの恩恵だけを受け取るのが賢い使い方といえます。

 

Stone which leads to immortality.
Spiritual energy of cinnabar.