神へと祈りを捧げる正座とエネルギーを循環させる楽座

日本人らしい座り方として「あぐら」「正座」があります。現在ではあぐらは、あまり行儀がいいものと考えられていませんが、元々は「安座(あんざ)」と呼ばれていました。こちらは「楽座(らくざ)」という、「貴族の座法の基本」が出来ない人のため考えられたものです。

 

【神様の作法が戦争のために導入された】

そんな宗教的なものが、一般にも広まったのはさらに近年のことであり、「国民礼法」という「文部省」、現在でいうところの「文部科学省」が制定したものに、正しい座り方として、現在の「正座の作法」が記載されています。これは、「身体動作には精神があらわれ、それに従って動作をただせば、精神もただされる」という思想が元になっています。国民礼法が制定されたのは、第二次世界大戦に突入するまさに直前のことであり、神道を国教として国をまとめるという意味合いから、本来は神様を対象としていた作法を強引に導入したのです。

 

【スピリチュアルな視点から座り方を考える】

現代でも、神道や仏教などでは正座が使われていますが、スピリチュアルな観点からすると、「高次の存在へのおそれと敬意をあらわす」という意味で正座は有効であり、綺麗な姿勢だと思いますが、両足を圧迫していることから、「気の循環を妨げている」という見方もできます。これはヨガなどでは、あぐらに近い「結跏趺坐」が使われていることからもわかります。前述の安倍晴明は、神仏にも通じていたでしょうが、術を持ってさまざまな奇跡を行ったという逸話を考えると、正座よりも気を循環することのできる楽座の方が都合が良かったのでしょう。

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今では、行儀の善し悪しでしか見られなくなっている座り方ですが、そこに秘められた意味を知れば、「どのような時にどのような座り方をするのがベストなのか」がわかってきます。つまり、エネルギーワークのときに正座をするのはあまりオススメ出来ませんし、当然ながら神前や仏前であぐらをかくのもオススメ出来ません。TPOにあわせて座り方を変えることで、「高次の存在と繋がりやすくなったり、エネルギーを感じやすくなったりします」ので、ご自身でも色々と試してみて下さいね。

Sitting position the name of which varies by age.
Energy how changes.

 

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