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塩田妙玄さん連載コラム② 「ごめんなさい」ではなく、「ありがとう」という言葉の効力

「HONKOWA-ほんとにあった怖い話-」にて、『ペットの声が聞こえたら』(漫画・オノユウリ)連載中! 塩田妙玄さんのオリジナルコラム第2弾をTRINITYがお届けします。
塩田妙玄さん連載コラム② 「ごめんなさい」ではなく、「ありがとう」という言葉の効力

トリニティ読者のみなさま、こんにちは。高野山真言宗僧侶の塩田妙玄です。
このコラムでは、私がカウンセリングやペットのご供養の現場、動物保護施設のボランティアを通じて経験した不思議な出来事や、ときどき聞こえてくる、あるいは感じ取る動物たちの言葉にまつわる出来事をお話しさせていただきます。

今回は天にお返しした子に思わずつぶやいてしまう「ごめんね」という思いについて考えてみましょう。

コラム2①

©オノユウリ

 

病気のペットとの生活に訪れるさまざま選択。どう選ぶのが正解?

私たち飼い主はうちの子の人生において、さまざまな選択に悩みます。
「入院させた方がいいのかな? 通いの治療の方がいいのかな?」
「手術した方がいいのかな? しない方がいいのかな?」
「点滴を続けた方がいいのかな? やめた方がいいのかな?」

私もかけがいのないパートナーであった、ハスキー犬のしゃもんが癌になった時は散々迷い、号泣し、別れの恐怖に怯え、もがき苦しんだ日々を送りました。
こんな時、飼い主さんの多くは「この子にとって何が一番いいのだろうか?」
「この子はどうしたいのだろうか?」、そんな思いを抱くのではないでしょうか?
そんな時こそ、「この子の言葉を聞きたい」、そう願うのかもしれません。

ペットたちは言葉(言語)を話しませんが、飼い主さんには本当は聞こえているのだと思いますよ、うちの子の声を。
「入院させた方がいいのかな?」の場合、「入院した方がいい」と思うペットを私は知りません。だって、犬ならば飼い主さんと離れたくないし、猫ならばおうちが一番好きなのですから。
「点滴をした方がいいのかな?」という場合も、「した方がいい!」という子を私は知りません。なぜなら、点滴は痛いし、気持ちがいいものではないからです。

コラム2②

©オノユウリ

ペットは「今」を生きる生き物です。私たち人間のような、過去―現在―未来という時間軸はありません。
私たちは「病気の治療のために入院や点滴が必要」と未来をふまえて考え、行動しますが、ペットは点滴→あとで具合がよくなる、と認識できるわけではありません。
ただ飼い主さんが喜ぶから我慢する、という子はいるかと思います。
飼い主さんがする選択は未来を見据えた「病気が治る可能性」を視野に入れて行います。
うちの子の気持ちも大切ですが、飼い主さんの気持ちもまた大切なのです。

忘れないでください。うちの子が苦しんでいる時、飼い主さんもまた苦しんでいるのです。
うちの子がよければいいのではありません。飼い主である「私」も救われる必要があるのです。
なぜなら、あなたのそばにいるその子は、あなたの魂の半身だからです。
私たちは神様ではありません。
私たちが選ぶ選択を「正しい」「間違い」という基準で考えると苦しくなります。
私たちは間違えのない選択を求めるのではなく、うちの子を思い、もがき苦しみ、一生懸命考えて、その時ベストと思った精一杯の選択をする。それでいいのではないでしょうか。

 

重度のペットロスに陥った時、訪れた奇跡とは……!?

かつて、私は飼い犬のしゃもんが癌で亡くなった時、重度のペットロスになりました。しゃもんを思って泣く毎日。
「しゃもん、ごめん」
「あの手術はしなければよかったね。あの時入院しなければよかったね」
「ごめんね。ごめんね……」
と、看病の日々を思い出して、後悔する言葉を発していた時のことです。ふっ……と目の前にしゃもんが出てきて、
「ごめんなさいじゃなくて、ありがとうって言って!」
「ぼくとの思い出を悲しいものにしないで」
そう言われているイメージを感じました。そして、
「ごめんなさいじゃなくて、ありがとう10回!」
「早く!」
とも言われました。まさに体育会系の彼らしい言葉でした(笑)。

コラム2③

©オノユウリ

病気のペットを看病したり、看取ったりした後につい口からこぼれてしまう「ごめんね」の言葉。
口から自然に出た「ごめんなさい」は、どうぞ出してしまってください。
その代わり10個の「ごめんなさい」を言ったら、11個の「ありがとう」を言ってあげてください。
たくさんあると思いますよ。あの子への感謝の気持ち、楽しい思い出をひとつひとつ「ありがとう」の言葉と一緒に挙げていってください。
亡きあの子を思い、「ごめんなさい」の言葉が出た時は、必ずひとつ多い「ありがとう」を言ってあげることができれば、あの子のご供養につながるだけでなく、私たちの心にも安らかな平穏が訪れると思うのです。

どうか天に送った愛おしい子には、「ごめんなさい」じゃなく、「ありがとう」の言葉を送ってあげてくださいね。

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